雨で濡れた革靴の正しいケア

革靴が水に濡れるとダメって本当?知っておきたい対処法を紹介

艶やかなものからスウェード素材まで履くだけで足元をラグジュアリーな雰囲気に変えてくれる革靴はきれいさが命。

ビジネスシーンでは手入れされているかどうかで印象も変わるほどです。
そのため土汚れ・シミ・シワが目立つと、それだけでイメージダウンしてしまいます。とくに革製品は水に弱いため急な雨は天敵です。

「雨は避けられないから仕方がない」と思うかもしれませんが、ちょっとした手入れで良い状態を保てます。

そこで今回、革靴が濡れてしまった時の対処法を紹介していきますので参考にしてみてください。

革靴が水に濡れるとどうなる?

水に濡れた革靴

天然素材の中でも革製品がとくに水に弱いとされているのはなぜでしょうか。

「革」の原料となる牛や馬などの「皮」は放っておくと腐敗し硬くなります。それを防ぐために「なめし作業」と呼ばれる加工をします。いくつもの方法があり特徴も違いますが、この加工を施すことで耐久性・耐水性・柔軟性・伸縮性・弾力性・耐熱性など多くの効果が得られるのです。

しかし水に濡れて放っておくと、なめし作業の効果が薄れ問題が発生します。具体的にはどうなるのかいくつか挙げてみました。

革に水が浸透しシミやカビが生える

革だけでなく天然素材は濡れた状態で放っておくと繊維に水が入り込みシミができます。そして湿った状態が続くことで次第にカビが生えるのです。また油も吸収しやすく、水より厄介なため早めの処置が必要になります。

のちほど対処法を解説しますが、濡れたままの革靴はなるべく早くお手入れするようにしましょう。

油分が抜けてひび割れ

なめし方法によっては革に魚油を浸透させることがあります。しかし水に濡れると油分が外に流れ出てしまい、乾くとカサついた状態になりひび割れにつながるのです。人の肌も油分がなくなり乾燥するとカサつきやひび割れを起こします。革も人間同様、元は動物の皮なので起こって当然のことなのです。

型崩れがおきる

濡れた革は水分が蒸発して乾くことで収縮する特性があります。そのためシワになったり部分的に変形したりと型崩れがおきるのです。

革が硬くなる

ひび割れと同様ですが、柔軟性や弾力性を持たすためになめし作業で革に油分を含ませることがあります。しかし水に濡れることで油分が抜け硬くなるのです。また型崩れのように収縮して繊維が密になり硬くなることもあります。

こうした現象が起こってしまうため、革はとても水に弱いのです。

革靴が水に濡れた時の対処方法

水に濡れるだけで多くの問題が発生する革靴ですが、早めに対処することで解消できます。
ここでは具体的な対処法について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【手順1】汚れを落とし表面をタオルドライ

外出先で水に濡れると水だけでなく土や砂埃、ゴミなど余分な汚れも一緒に付着します。まずは濡れタオルやブラシを使って汚れをきれいに落としましょう。これだけでもシミを防ぐ効果は大きいです。

次に乾いたタオルや布を使って表面の水分を取り除きます。ここで注意してもらいたいのは、こするのではなく優しくトントンと表面を押さえることです。

こすると表面の色落ちや傷が入る可能性がありますので気をつけましょう。

【手順2】革靴を乾かしシミをチェック

表面だけでなく革靴の中もしっかり乾かすことが大切です。ただしドライヤーや乾燥機は使用しないでください。熱に弱いため革が収縮しかねません。

乾燥させる際は革靴の中に新聞紙を入れ水分を吸収させます。ただ放置しておくとカビが生えるためこまめに詰め替えるようにしましょう。壁に立てかけておくと乾きも早くなります。

乾燥し終わったら表面をチェックし、シミがあれば固くしぼった濡れタオルをかぶせてください。こうすることでシミは分散し目立たなくなります。

【手順3】クリームを塗る

革は濡れると油分が抜けて硬くなるため、保湿するためのケアクリームをムラなく塗り込みましょう。

強くこすりつけるのではなく、やさしく塗ることで表面がなめらかになります。

【手順4】ブラシで磨く

ケアクリームを塗り込み半日以上寝かせて十分に浸透させたらブラシを使ってケアクリームをしっかり馴染ませます。それが終われば乾いたタオルや布で丁寧に拭き上げましょう。

【手順5】防水スプレーをかけて保管

最後は防水スプレーで革靴の表面をコーディングし、保管すれば完了です。

多少の手間はかかりますが、革靴は手入れをしておくことで長く履ける優れものです。雨などで濡れたときは放っておかず、しっかりお手入れしましょう。

あると便利なおすすめ革靴ケア用品を紹介

大切な革靴をきれいに履き続けるためにケア用品もこだわりたい方におすすめしたい革靴ケア用品があります。

1919年に創業し、現在では国内No.1靴クリームを販売している老舗シューケアメーカー株式会社コロンブスが開発したジャパンメイドの「ブートブラックシリーズ」を紹介します。

BOOT BLACK SILVER LINE(ブートブラックシルバーライン) ツーフェイスローション / 汚れ落とし(11298)

ツーフェイスローションは1つで油性汚れと水性汚れを落とせる便利な2層式ローションです。どちらの成分汚れに対しても高い洗浄効果を発揮してくれる優れもの。

低臭・無香なので室内でも気になりません。また乾燥が早くサラッとした仕上がりになるため、クリームののりを良くしてくれます。

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BOOT BLACK SILVER LINE(ブートブラックシルバーライン) デリケートクリーム / 靴クリーム / シューケア / 保革 (15190)

ツーフェイスローションで汚れを落としたあとは、高い保革効果があるデリケートクリームがおすすめ。

無色無臭だからどの色の革靴にも使えて便利です。また良質な乳化性で皮革への馴染みが良く、内部までしっかり浸透します。繊細な革でもダメージを与えることはありません。

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BOOT BLACK SILVER LINE(ブートブラックシルバーライン) ウォータープルーフスプレー / 防水スプレー / COLUMBUS(コロンブス)

防水・撥油・防汚に優れた万能な保護スプレーです。

皮革にフッ素樹脂をコーティングすることにより、雨や雪など水・ホコリ・ゴミ・油分等の汚れから靴を守ります。スプレーした後にも、靴の柔軟性や通気性を損なわれないのが特徴です。

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最後に

今回は、革靴が水に濡れたときの対処法について紹介してきました。

エイジングを楽しむ革製品とは違い、革靴は汚れや型崩れのない状態がもっとも魅力的です。お気に入りの大切な1足を長く楽しむためにも、記事内の対処法やケア用品が役立てば幸いです。

革靴の種類について書いた記事もあるのでよかったら一緒に読んでみてください。

▼メンズ革靴初心者のためのデザインの違いをイラストで解説します

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