こんにちは、コロモビト.です。
お気に入りの洋服を見つけ、ネットで“ポチッ”とショッピング。
数日後心待ちにしていた品物が届き、ワクワクしながらいざ開封!
「なんだかシワだらけ・・・」
という経験はありませんか?
洋服自体に不備がある訳ではないけれど、
少しモヤッとしたなんとも言えない気分に。
また、綺麗にたたんでクローゼットに収納していたはずの洋服が、
広げるとシワがたくさんついていた、なんて事も。
今回はそんな「洋服のシワ」について深掘りしていきたいと思います。
シワができる大きな要因
まずは「なぜシワができるのか?」という根本的な問題ですが、大きな要因として以下の2点が挙げられます。
予めついているシワには、
シワになりやすい素材となりにくい素材について、次の段落で説明します。
着用シワ
曲げ伸ばしの多い肘や膝、長時間座っていた際の背面などによく見られるシワ。これは、繊維の組織がズレて元の状態に戻らない事によって起こります。
着用シワを回避するのは現実的に難しいです。
洗濯シワ
繊維は分子同士の結合により形作られていますが、洗濯の際水を吸うと分子の結合が溶けバラバラになってしまいます。そのバラバラになった分子同士が乾燥され、固定されてしまうことがシワの原因です。
「洗濯シワを抑える方法」については、コチラの記事で詳しくご紹介していますので是非ご覧ください。
▼僕はバカでした。こんなに簡単にシャツのシワが抑えれるなんて。。。
素材による違い
シワができるメカニズムは理解できましたが、実は素材によってシワになりやすい物と、そうでない物があるのです。これを知っていれば、洋服を選ぶ際のポイントの一つにもなりますね。
シワになりやすい素材
●綿
●麻
●レーヨン
●キュプラ
綿・麻(植物繊維)、レーヨン・キュプラ(植物系再生繊維)など天然繊維が主で、これらは糸に反発性(はねかえる性質)が少ない為シワになりやすいのです。
また、吸水性が良いあまり洗濯時にも水をたっぷりと吸い、洗濯シワが起こりやすい状態になります。
綿は一番身近な存在ですが、実はシワになりやすい素材だったんですね。
シワになりにくい素材
●ポリエステル
●ナイロン
●ポリウレタン
●ウール
これらの合成繊維(化学繊維)は、先程とは真逆で糸に反発性がある為シワになりにくいのです。(※ウールは動物由来の天然繊維)
種類によって違いはありますが、糸組織が硬い、弾力性や伸縮性に富んでいる、などの特徴があります。また、吸水性があまり良くない点も綿や麻との違いです。
組織による違い
生地にはセーターなどの「編物」と、シャツなどの「織物」の2種類があります。この組織の違いによってもシワの状態に
変化が生まれます。
編物(あみもの)
ウールがよく使われる「編物」は、糸をループ状に絡めるので柔軟性があり、折り曲げられても回復が早い特徴があります。また、立体的な構造の為シワが目立ちません。
織物(おりもの)
「織物」はたて糸とよこ糸を交差して作られる布地で、密であるほど折り曲げられた時の回復が悪く、シワが目立ちます。
形態安定加工とは?
シワの原因となる繊維の特性、組織や分子のズレを防ぐために開発されたのが「形態安定加工」です。
この加工を施すことにより、洗濯後もシワや型崩れが少なく、アイロンをかける必要がない洋服が普及しました。また、プリーツの保持安定などの機能もあり、カーテンに用いられる事も多いです。
加工方法は「液体アンモニア加工」「樹脂加工」など、一つではなく様々な方法を用いて製品化されています。
シワになりにくい保管方法
「着用シワ」「洗濯シワ」以外にも、保管している最中にシワが付くこともあります。
シワを抑える一番良い方法は、ゆったりとハンガーで吊るすことですが、スペースの問題や洋服の素材によっては「伸びる」という注意点もあります。
シワになりやすい綿・麻のシャツは吊るす、シワになりにくいウールセーターはたたむなど、これまでご紹介した内容を踏まえながらクローゼットの整理をしてみてください。
また基本的なことですが、綺麗に整えながらたたむ事でシワの軽減に繋がります。
最後に
「繊維の特性」「組織のズレ」「分子のズレ」から起きる洋服のシワ。
通販で購入した商品が手元に届いたときにシワがついていることがありますが、
それは素材の特性であることが多そうです。
着用でのシワを完全になくす事は難しいですが、理由や対策を知っていれば少しでも減らす事は可能です。
生活を豊かにする豆知識として、頭の片隅に入れておいてください。
コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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