こんにちは、コロモビト.です。
寒い冬シーズンに大活躍してくれたダウンジャケット、また次のシーズンに着る為にも、きれいに洗ってからしまっておきたいものです。
でも、そこでふと頭をよぎるのが「ところで、ダウンジャケットは家で洗って良いのだろうか?」という疑問。
そこで今回は、「ダウンジャケットの洗濯」にフォーカスしたお話をさせていただきます。
ダウンジャケットは家庭で洗うことも可能?
そもそも「ダウンジャケットを家庭で洗うことができるか?」という疑問に対しては「条件さえ整えば可能」という答えになります。
「条件さえ整えば可能」という理由は、ダウンジャケットとひとことに言っても、表に使用している素材など、条件が合わない場合は家庭で洗うことが出来ないからです。
その条件をチェックする為に、確認しないといけないのが「品質表示タグ」です。
「品質表示タグ」とは?
衣類には、裏地など表からは見えにくい場所に「品質表示タグ」が必ず付いています。
「品質表示タグ」は、消費者の保護を目的に昭和37年に「家庭用品品質表示法」という法律で、明記が義務付けられています。
「品質表示タグ」には
・繊維・素材・・・綿100%または綿50%・麻50%など繊維と混率を表示
・洗濯表示・・・洗濯方法などを示すマーク(絵)を表示
・法人名・連絡先・・・製造元の会社または個人名、住所あるいは電話番号の表示
が表記されています。
繊維・素材の確認
まず、ダウンジャケットの表地に使用されている素材を確認します。
家庭での洗濯が可能な素材
「ナイロン=NYLON」「ポリエステル=POLYESTER」など
ナイロンやポリエステル素材は、水に強いと言うこともあり、アウトドアブランドでは良く使用されている素材です。
家庭での洗濯は避けた方が良い素材
「ウール(毛)=WOOL」「シルク(絹)=SILK」「コットン(綿)=COTTON」「リネン(麻)=LINEN」など
上記素材は、工夫をすれば自宅での洗濯も可能ではありますが、水を通すことで生地の縮みが発生する可能性があるので、家庭での洗濯は避けた方が無難です。
家庭での洗濯は絶対にダメな素材
「レザー(革)=LEATHER」「フェイクレザー(合皮)=FAUX LEATHER」
レザーやフェイクレザーはダウンジャケット以外の商品でも、自宅での洗濯はできません。
洗濯表示の確認
次に洗濯表示を確認します。
洗濯表示は「繊維製品の取扱いに関する表示記号」のことで、洗濯時の取扱方法を示すために政府で定められた絵表示(ピクトグラム)が記載されています。
なおこの洗濯表示は、グローバル社会に合わせて平成28年12月から世界標準の洗濯表示に変更されています。
製造が年度が古い商品には、従来の記号が使用されているので、注意が必要となります。
詳しくは「政府広報オンライン」で確認できます。
自宅でも選択可能な表示マーク
洗濯マークの中で桶を模したピクトグラムが家庭での洗濯処理を表しています。
・桶のピクトグラム・・・洗濯機が使える
・桶のピクトグラムの中の数字・・・温度の上限
・桶のピストグラムの下の線・・・洗い方の強弱
・桶に手お入れたピストグラム・・・手洗いのみ可能
・桶に×(バツ)・・・家庭では洗濯できない
この中で「桶に×(バツ)」以外は、家庭での洗濯が可能となります。
上記表の桶以外のピクトグラムは、
△(三角)・・・漂白処理記号
□(四角)・・・乾燥処理記号
となります。
「桶に×(バツ)」でも家庭で洗うかどうかは自己責任
一般的なアパレルメーカーは、消費者からのクレームを避ける為に、家庭で洗濯することができても「桶に×(バツ)」のピストグラムを使用することが多くなります。
ダウンジャケットも多くの製品で「桶に×(バツ)」のピストグラムが使用されていますが、家庭で洗うかどうかについては、自己責任で判断する必要があります。
ダウンジャケットの家庭での洗い方
ダウンジャケットを家庭で洗う際は「手洗い」が基本となります。ちょっとめんどくさいかもしれませんが、丁寧に洗うことで、より綺麗な仕上がりが期待できます。
用意するもの
ダウンジャケットを家庭で洗濯する為に用意する物は「スポンジ」「中性洗剤」「石鹸」の3つ。
スポンジは研磨剤の入っていないタイプ、中性洗剤は「おしゃれ着用洗剤」と呼ばれるデリケートな素材にも対応した商品を使用するようにします。
汚れが目立つ場所を石鹸で洗う
まず全体を確認し、特に汚れが目立つ場所を水を含ませたスポンジを使用して濡らしていきます。
このスポンジで水を濡らす際の注意点は、びしゃびしゃになるほど水を付けるのではなく、石鹸の滑りが良くなる程度に湿らすというのがポイントです。
下準備が整ったら、石鹸を直接塗っていきます。石鹸を塗り終えたら、スポンジを使用して丁寧に汚れを落としていきます。
中性洗剤を使用して全体を洗う
ぬるま湯1Lに対して小さじ半分程度の中性洗剤を溶かしてスポンジで表面全体を洗います。
あまり力を入れ過ぎず、丁寧に優しくこすることで、より綺麗な仕上がりになります。
表側をスポンジで洗い終えたら、裏側も洗います。
ぬるま湯ですすぐ
全体を洗い終えたら、ぬるま湯で泡が完全になくなるまですすぎます。
お風呂場のシャワーなどを利用するというのもおすすめです。
洗濯機で脱水
ぬるま湯ですすぎ終えたら洗濯機を使用して脱水します。
洗濯機には、形を整えて入れ、約1分回し、一度留めてまた形を整えて再度1分、これを3回繰り返します。
3分まとめて回しても良いのですが、その場合シワができやすく、ダウンも片寄ってしまうことが多いので、1分3セットの方がおすすめです。
また3回脱水する前にある程度水分が抜けている状態を確認できた場合は、2回でも問題ありません。
日陰で乾かす
脱水が完了したらば、直射日光のあたらない場所で乾かします。
仕上がりを綺麗にする為には、ハンガーにかけて形を整えて干すことが大切です。
ハンガーは、出来るだけ肩の部分に幅がある物を使用した方が、綺麗な仕上がりの期待値も高まります。
ダウンジャケットの場合、完全に乾くまでに2日~3日かかります。
乾燥機でふっくらさせる
最後の仕上げに乾燥機を使用することで、よりふっくらとした仕上がりになります。
乾燥機を使用する場合は、あまり長い時間をかけずに、短い時間で仕上げるのがポイントです。
最後に
一般的なダウンジャケットをクリーニング店に依頼した際は¥2,000~¥3,000、またグースダウンなどの最高級ダウンを使用した高級品のクリーニング代は¥8,000~¥10,000が相場となります。
今回の記事では、家庭でもダウンジャケットを洗うことができる、またその洗濯方法についてご紹介しましたが、やはり家庭での洗濯については多少のリスクがある、家庭で洗濯する際は自己責任でとお考えいただければ幸いです。
コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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