こんにちは、コロモビト.です。
よく穿きこまれたデニムはそれぞれ表情が異なり、
一本一本に個性があります。
座る姿勢に沿ってできたヒゲ。
両手の親指をひっかけてかっこつけていたらほつれてしまったフロントポケット。
あのときうっかりしてできたエメラルドマウンテンのシミ。
ドコモの二つ折り携帯電話のかたちに色落ちしてしまったヒップポケット。
ずっとロールアップしてたら裾に線が入ってしまったり。
色んな表情があって、デニムって面白いですよね。
そして、ふと思いました。
「ジャパンブルーのユーズド加工デニムってすごいリアルだな」と。
そのことがなんとなく気になったので、
本気で育てたデニムとジャパンブルーの加工デニムを比べてみました。
それと、昔の記事を読み返してみると、
コロモビト.ではこれまでデニムに関する記事がたくさん投稿されていて、
その中にはおもしろい雑学がたくさんあります。
そういった記事も紹介するので、あわせて読んでみてください。
デニムに愛着が湧くのは「欠点」があるから
なぜデニムがこんなに愛されているのか。
「色落ちを楽しめるから」
ではないでしょうか。
そして色落ちの表情はある程度コントロールできますが、できなかったりもします。
でも、思ったように育たなかったとしても愛着の湧く一本になっているものです。
「親の欲目」というやつですかね。
デニムって不思議ですね。
色落ちという「欠点」が「育てる喜び」になり、
人を惹き付けているのでしょう。
そういう、【インディゴ】の染料について、過去に書いたことがあります。
▼どうしてジーンズは色落ちするの?欠点だらけのインディゴの魅力
![インディゴ話](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2020/11/インディゴ話.jpg)
JAPANBLUEの加工デニムと、本気で育てたデニムを比べてみました。
さて、ここからが今回の本題です。
ジーパンを育てる人はとても多いです。
中には加工デニムと聞くと、
「デニムはイチから育ててなんぼや!」
「加工デニムはダサいねん!」
と思って始めから選択肢に入らないヒトもいます。
その気持ちよ~くわかります。
「色落ち加工はわざとらしくてダサい」ですよね。
そんなヒトに一つ質問です。
「でもあなた、色落ちしているUSEDのジーパンは喜んで穿きますよね?」
ということは、
わざとらしい色落ち加工がダサいのであって、
もし、
とても自然でリアルな色落ち加工のデニムがあったとしたらどうでしょう??
ジージャンを1stと2ndで悩むのと同じように、
あなたのジーパンの選択肢は拡がるかもしれないですね。
そういえば【ファーストのデニムジャケット】について書いた記事もあります。
よかったらそちらも読んでみてください。
![ファーストって何?](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2020/11/ファーストって何?.jpg)
メリットは生地のダメージが少ない状態でユーズド感を愉しめる
USEDのジーパンや自分で理想の状態まで育てたデニムは、
ヒザが出ていたり、生地が薄くなっていたり。
寿命が短くなっている状態。
それってつまりは、
理想の状態で長くは楽しめないというコト。
加工も千差万別。好みの色落ちであればアリだと思います。
加工デニムは履きこんだような色落ち加工がされていますが、
実際に数年穿きこんだデニムと比べると、生地のダメージ量は圧倒的に少ないです。
色落ちの雰囲気は違いますが、比べてみましょう。
どちらも、同じ12ozのデニム生地を使用したものです。
加工デニムの方が全体的に青っぽい色落ちになっています。
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2021/04/デニムの比較.jpg)
膝裏のハチノスはこんな感じです。
椅子に座る時間が長いヒトは左のようにバキバキになりやすいです。
加工の方はもう少しコントラストの薄い自然な仕上がり。
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2021/04/膝裏.jpg)
革パッチの状態の比較。
これは違いがあきらかですね。
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2021/04/革パッチ.jpg)
生地の比較。
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2021/04/加工の生地感.jpg)
加工とは思えない、とてもリアルな褪色です。
ここだけ見ると、
どちらも実際に穿きこんだデニムにしか見えません。
今回使用したデニム
JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ) RJB6140 別注 プレップ
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2030/04/1_000000004669.jpg)
裾に向かってテーパードされた『プレップ』のセルヴィッチジーンズ。
スリムなシルエットで不動の人気を誇るベストセラーです。
当たり間瀬ですが、穿きこむ前はこんなに濃い色でした。
詳細を見るJAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ) RJB6140-ME 別注 プレップ メルローズ加工
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2021/04/1_000000004980.jpg)
『プレップ』の加工デニムバージョンです。
加工を施すことでデニムが縮んでいるのでリジッドより1インチ上を選んだ方が良いかもしれません。
デニム関係の記事の紹介
コロモビト.ではこれまでに
役立つ知識から、知っていると面白い雑学まで
いくつかのデニムやインディゴに関する記事を投稿してきました。
デニムパンツの育て方
デニムの【洗い方】についても、
過去に書いているので是非チェックしてみてください。
![デニムの洗い方](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2021/02/houw_to_wash_da_jeans.jpg)
なぜかこだわってしまうディテール「セルビッチ」
そんなデニムの【セルビッチ】についても、過去に書いたことがあります。
セルビッチデニムが比較的高価な理由など、意外と知られていないコトを書いてますので、是非チェックしてみてください。
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2030/04/selbitch2-730x410-1.jpg)
これ以上育てたくない人のためのデニム用洗剤
気に入った色落ちの状態を長く楽しむための、
「色落ちをさせない洗剤」についての記事です。
実際に使用したところをレポートしました。
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2030/04/JB洗剤.jpg)
最後に
個人的な話ですが、しばらくチノパンやベイカーパンツの方が気分で、
ジーパンをまったく穿いていませんでした。
そんな中、久しぶりに押し入れからジーパンをひっぱり出して履いてみると、
やっぱりいいですね。
思い出の詰まったジーパンを穿いていると、
なんだか古いアルバムをめくっているような気持ちになりました。
コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、
またお越しいただけましたら幸いです。
よろしければブックマークよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
![](https://koromobito.com/wp-content/uploads/2020/06/adachi.jpg)