おしゃれなメンズは目を付けている!?和紙をつかった服

おしゃれなメンズは目を付けている!?和紙をつかった服
習字

こんにちは。コロモビト.です。

技術の発展、 価値観の変遷や服装の多様化、時代の流れに合わせて変化しているアパレル素材。

たとえば数年前までは
ガシッとして伸びないことが当たり前だったデニム生地にもストレッチ性が求められ、
ダサいと避けられていたスポーティなジャージの素材がカッコいいと日の目を浴びるようになり、
まるで狂言芝居をみているかのように洋服の素材はめまぐるしく変化・進化をくり返しています。

そんな素材業界で「和紙」が密かに注目されているようです。

学生時代に習字の授業でつかった水や湿気に弱そうな紙とあなどることなかれ。
和紙は、たかが紙ではない立派なテキスタイルなのです。

紡績工場

和紙とは?~洋紙との違いから~

和紙

まず和紙という言葉は西洋から入ってきた紙と区別をするために使われ出しました。
日本の紙という意味なんですね。

その当時、同じ紙とも言えど西洋のモノと日本のモノでかなりの部分が違っていたのです。
その中でも着目してほしい違いは、紙のつくり方です。
洋紙は短い繊維をシート状に敷き詰め固めてできています。
それに対して、和紙は長い繊維を絡めてつくられているのです。

作り方が全く違うんですね。

和紙の歴史

日本の歴史

江戸時代まで

江戸時代までの和紙は、「伝統的な原料で、伝統的な作り方をし、原料の調達から生産過程を全て日本で完結している」ものでした。
古代から中世の終わりまでは、多少の改良はあったもののその変化は比較的緩やかでした。

明治

この明治期は和紙にとっての大変革期。大変革の理由は西洋から洋紙が入ってきたことです。
この新しい紙である洋紙は、産業革命により機械で生産されていました。
そのため洋紙はそれまで手作業で作っていた和紙より圧倒的に量が多く、一気に広まっていったのです。
そして和紙は窮地に立たされた結果、機械による生産方法を取り入れるという大変革を果たし危機を脱しました。
それ以降和紙の生産方法として「機械抄き」が発展してきました。

現在

このように現在ではひとえに和紙といっても、手抄き・機械抄き、と
様々な違いがあるんですね。

手漉きと機械抄き

違いを詳しく知るために、それぞれの特徴について「強度・大きさ・保存性」の面からみていきましょう。

強度

手漉きの場合

楮(こうぞ)などの長い繊維だけを使うこともでき、前後左右様々な方向に揺することで何層にも繊維が絡み、高い強度を誇ります。

機械抄きの場合

機械で作られる洋紙と違い、横揺れを与えることにより絡みをつけていますが、前後左右とはいかず手漉きほど多層には絡みを作れません。
そのため手漉きのものより強度は落ちます。
また繊維が長すぎると抄くことができませんので、何かを混ぜ合わせたり楮よりも繊維の短い針葉樹のパルプを使う必要があります。

大きさ

手漉きの場合

基本的には人一人で扱える範囲を一枚ずつ漉いていくので、小さくなります。

機械抄きの場合

巻き取りで抄くので幅は1m前後と固定されており、長さは何千メートルとなります。
そのため、大きな(長い)ものも作れます。

保存性

手漉き、機械抄きによる差はありません。
楮などの原料を用いることで、長持ちする和紙がつくれます。
実際に修復の現場では、機械抄きの土佐和紙が非常に認められていたりもするのです。 

モノづくりに懸ける思い

職人

手漉き・機械抄きどちらの和紙メーカーさんも全力でモノづくりに取り組んでおり、だからこそ現在に至るまでその両方が残り続けているのだと思います。
和紙は時代の変化にも対応し、着実に進化を続けている素材なんです。

アパレル製品に使われる和紙の特徴

前述の機械抄きの和紙は、アパレルの世界でも注目を集めています。
では、一体何が注目されているのでしょうか。

その1:軽いこと

通常の綿糸の場合は比重が1.5、和紙は0.5と1/3です。
綿よりははるかに軽い繊維となります。

その2:毛羽が発生しないこと

普通の綿は毛羽が発生して皮膚の弱い人のアレルギーの原因となることが多いですが、紙の場合は毛羽がないので敏感肌の方にも非常に優しい素材となっている。

その3:紫外線を通しにくい

織り方によって、純白の織物で97.8%~99%遮蔽します。

ほかにも和紙の特徴である 「調湿効果・独特の表情」があります。
つまり、天然素材の良い雰囲気がありつつ機能性素材のような着心地の良さ・強さがあるということです。
和紙を使用した製品を身に身につけたとき
おもわず「いつもと何か違う!」と感じさせられます。

テンションあがる人

和紙を使ったおすすめアイテム

天然素材の良い雰囲気がありつつ機能性素材のような着心地の良さ・強さ」を併せ持つ魅力的な素材、和紙

そんな和紙の特徴を製品に落とし込んだアイテムをいくつかご紹介します。

汗をかいても蒸れにくい和紙パイルソックス

ROTOTOの和紙パイルソックス

ROTOTO(ロトト) R1066 和紙パイルソックス
和紙パイルの生地

肌にあたる内側部分に和紙パイル編みを採用。
独特のシャリ感が楽しめ、クッション性が高く衝撃を吸収してくれるので、長時間の歩行などでも疲れにくくなっています。
タオルのようにパイル状にした和紙なので、吸水性の高さがさらに機能し、汗をかいても蒸れません。

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軽くて風合いの良いシャツカーディガン

ROCOCOのノーカラーシャツカーディガン
ROCOCO(ロココ) ノーカラー シャツ カーディガン
和紙カーディガンの生地

コットンと和紙を混紡したさらさらと心地良い薄手生地を採用。
天然繊維ならではのやさしい肌触りを感じつつ、和紙特有のコシもある安心感のある生地感です。
重さはわずか300g。ストレスの無い羽織り心地を体感できます。

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超軽量で肌触りが良い夏でも羽織れる和紙コート

SAGE DE CRETの和紙コート
SAGE DE CRET(サージュデクレ)和紙ツイル シャツコート
和紙コートの生地

こちらに使用される生地も綿と和紙を混紡したものを採用しています。
毛羽が少ないので、見た目の上品さとサラサラとした肌触りが好印象。
綿100%と比べると軽く、コートながら重さはわずか400g!
とても軽い着心地を実感できます。

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最後に

ちなみに和紙はユネスコの無形文化遺産として登録されています。

しかし全ての和紙が該当するわけではありません。
登録されているのは、石州半紙本美濃紙細川紙の3つになります。
ではこの3つの和紙とその他の和紙では何が違うのでしょうか。
すごく簡単に言うと、
伝統的な原料で、伝統的な作り方をし、原料の調達から生産過程を全て日本で完結しているか」です。
つまりユネスコに登録されている和紙というのは、洋紙が入ってくる以前の伝統的な和紙なのです。

アパレルに使用されている和紙は基本的に機械抄きの和紙なので、残念ながらユネスコ無形文化遺産に登録されている和紙ではありませんが、
和紙の魅力を語るには、十分な品質なのでご安心ください。

和紙の豆知識でした。

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