極上のスニーカーを生み出す“バルカナイズ製法”とは?

極上のスニーカーを生み出す“バルカナイズ製法”とは?

人気スニーカーブランド“NIKE”や“new balance”に引けを取らないほど海外で人気を博している日本製スニーカーブランドがあります。

そのブランドの名は“Moon Star(ムーンスター)”

“Moon Star”のスニーカーが海外で人気を得ている理由の一つが、今では数少ないスニーカーブランドのみが採用している「バルカナイズ製法(ヴァルカナイズ製法)」で生産しているためです。

そこで今回は、国内でもごく僅かな工場でしか生産することの出来ないバルカナイズ製法についてのお話をさせていただきます。

Moon Starの歴史

バルカナイズ製法のお話を進める為に、まずは140年以上の歴史を誇る“Moon Star”の歩みについて軽く触れておきましょう。

“Moon Star”の歴史の始まりは1873年に九州の久留米市で創業した「つちやたび店」まで遡ります。

出典:Moon Star

「つちやたび店」は1894年に足袋製造にドイツ製のミシンを導入し本格的な工場生産を始めます。

この当時は、足袋は手縫いが基本ということもあり、ミシンの導入は業界に先駆けることでした。

出典:Moon Star

1920年にアメリカ製キャンバスシューズを見て布とゴム底がゴム糊で貼り付けられることを知り、日本初の地下足袋研究に着手、同時にキャンバスシューズの研究に着手しました。

この布とゴムを合わせた履物を作る研究が“Moon Star”におけるスニーカー開発のスタートと言えます。

出典:Moon Star

その後1950年に日本でもスポーツに注目が集まる中ランニングシューズの開発に着手、その後バスケットシューズ、テニスシューズ、ゴルフシューズ、サッカーシューズなど各スポーツ用のシューズを強化していきます。

1956年にスウェーデン製自動ゴム加硫機を導入し、現在のバルカナイズ製法に繋がっています

またこの時期に製造された児童用のシューズが現在の上履きの原型となったとされています。

1962年に社名を「月星ゴム株式会社」に変更、この「月星ゴム株式会社」の「月=Moon」と「 星=Star」が現在の“Moon Star”に繋がっています。

1972年に「月星化成株式会社」に社名を変更、1977年にはニューバランスのブランドライセンス契約を締結(現在は終了)1988年にはニューバランスジャパンを設立しました。

2006年現在の社名「株式会社ムーンスター」に変更し、現在に至ります。

バルカナイズ製法とは?

出典:Moon Star

バルカナイズ製法とは、古くから伝わるスニーカーを作る為の技術です。

スニーカーは基本的にアッパー(甲部分の布地)とゴム素材を使用したソール(靴底)を組み合わせてできています。

スニーカーが生まれた当初は、アッパー部分の布地とゴム素材のソールを十分に強度を保ち組み立てるのには大変な技術を要しました。これを可能にしたのが生ゴムが硫黄と熱を加えることで硬化するという化学反応を応用したバルカナイゼイション技術です。

出典:Moon Star

布製のアッパーとゴム製のソールをセットして、その間に固まる前の生ゴムを流し込んで固定させる技術、それが「バルカナイズ製法」です。

この「バルカナイズ製法」は高額な設備と手間と職人技術が必要となることもあり、現在ではごく一部のスニーカーメーカーしか採用していません。

なお現在は接着剤が発展したということもあり、多くのメーカーがアッパーとソールの固定に接着剤を使用しています。

バルカナイゼイション技術とは?

バルカナイゼイション技術とは、1839年にアメリカのチャールズ・グッドイヤーの偶然の発見を基に、ゴムの父とも呼ばれるイギリスのトーマス・ハンコックが理論的に構築したゴムを素材として安定させて使用する為の技術のことを言います。

出典:ONE PIECE 東映アニメーション

ちなみに「世界一ゴムを愛した人」とも呼ばれるトーマス・ハンコックは漫画ワンピースに登場する「ボア・ハンコック」の名前の由来ではないかと言われています。

その理由は「ボア・ハンコック」がゴム人間である主人公の「モンキー・D・ルフィ」が大好きだというキャラクター設定の為です。

バルカナイズ製法で作られたスニーカーの特徴

バルカナイズ製法で作られたスニーカーは、しなかなで丈夫、そして美しいシルエットが保てるという特徴があります。

また古くからの技法ということもあり、レトロな印象を演出している点も魅力となります。

バルカナイズ製法で作られたスニーカー5選

バルカナイズ製法を採用したスニーカーです。

“MOONSTAR”ブランド以外のバルカナイズ製法を採用したスニーカーもいくつかご紹介させていただきますので、合わせてチェックしてください。

MOONSTAR(ムーンスター) ジム クラシック

60年代を再現した定番モデル
MOONSTARの中でも定番のモデルとして人気の高い『ジムクラシック』。1960年代に生産していたトレーニングシューズを現代に再現したモデルです。

今では簡略化されている当時の作りを再現することで、シルエットが綺麗に保たれ、より丈夫な仕様となっています。スポーツブランドにはない落ち着いた雰囲気のデザインに、丁寧な手仕事で見た目も◎。

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MOONSTAR(ムーンスター) オールウェザー スリッポン

天候を気にせず毎日履きたくなる一足
全天候に対応するシューズをコンセプトにした「オールウェザー」シリーズのスリッポンタイプ。

キャンバス地のアッパーにラバーを貼り合わせることで、晴天時はもちろん、水を通さないのでレインシューズとしてもお使いいただけます。

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PRAS(プラス) シェルキャップ ロウ

メイドインジャパンのこだわりの一足
『PRAS』の中でも定番人気のシェルキャップローカットスニーカーのご紹介です。

アッパーにオリジナルの児島帆布を使用した、久留米ムーンスター製バルカナイズドスニーカーのシリーズ。シンプルなデザインの中にひと際目を止める”シェルキャップ”が特徴となったアイテムです。

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PRAS(プラス) シェルキャップ モールド スリッポン

一度履けば虜になる軽快スリッポン
岡山で生産された丈夫で味のある児島帆布を使用したスリッポンシューズ。シンプルなデザインの中にひと際目を止める”シェルキャップ”が特徴となったアイテムです。

国内生産にこだわり、アッパーとソールの成型から縫製までを職人の手作業によって丁寧に仕上げたシューズは、他では味わえない存在感を放つ逸品に。

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SPRING COURT(スプリングコート) G2 ローカット ヴィンテージヘビーツイル スニーカー

名作『G2』のスペインバルカナイズドモデル
抜群のクッション性とビンテージライクなフォルムで愛され続けている名作『G2』から、ヘビーツイルキャンバスを採用したスペインバルカナイズドモデルが登場しました。

洗いざらしのようなナチュラルな風合いとカラーが魅力で、優れたベンチレーションシステムはもちろん健在。通常のキャンバスを使用したモデルとは一味違う仕上がりをお楽しみください!

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最後に

筆者がまだ子供のころ月星シューズと言えば上履きの代名詞でした。

それが長い月日を経て現代では世界に誇れるスニーカーブランドに成長したというのは同じ日本人として誇らしくも思います。

今回の記事でバルカナイズ製法により生み出されたスニーカーの魅力が一人でも多くの方に伝わったのならば嬉しく思います。

なお“Moon Star”の魅力を伝える以下の記事も是非ご覧ください。

▼日本製にこだわり、丈夫であわせやすい久留米スニーカー

▼今注目を集める”ムーンスター810S”とは? そのルーツと魅力に迫る!!

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