雨の服装、ナイロンは安っぽく見える
こんにちは、コロモビト.です。
梅雨で雨が気になるシーズンですね。
雨の日に着る防水性のある服と言えば、ナイロン生地を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかしスポーティな服装のヒトはそれで良いのですが、きれいめやドレッシーな服装のヒトにとって、ナイロン生地はシャカシャカした生地感が、どこか高級感に欠けてしまいます。
こんな雨の日の欠点を補うような生地が「ベンタイル」です!
ベンタイルは雨の日も着れ、高級感のある生地
雨の日といえばレインコートやナイロンの上着を羽織ります。
しかしそれらは、上述のようにどうしても高級感に欠けてしまいます。
対してベンタイルは綿でありながら撥水性のある生地。
もちろん化学繊維ではないので、生地が擦れたときのシャカシャカという音もしません。
その高級感のある面持ちは、ヴィンテージ、新品問わず服好きを魅了し続けています。
さらに、オンオフ問わず使えるような生地感とタフさを兼ね備え、永く使い続けられます。
ベンタイル最大の特徴は防水性・防風性・浸透性
ベンタイルの事を簡単に説明すると
綿の糸を超高密度に織ることで、雨や風の侵入を防ぐけど、水蒸気は逃がすことができる生地
なんです。
つまり、防水、耐水、透湿性をコットンの編み方だけでできるっていうこと。
GORE-TEXみたいなことをコットンでやっているんです。
すごいですね。
ちなみに、ワックスコットンのジャケットなどの脇下にある通期のための穴、
いわゆる「ベンチレーション(Ventilation)」がなくても、
生地自体が その役割を担ってくれているというすごい機能的な生地。
VENTILEという名前は”VENT(排出する)”から来ているそうです。
ベンタイルの歴史
ベンタイルの歴史は、第二次世界大戦までさかのぼり、
イギリスのランカシャー州、ダルボットウィービング社がパイロットの軍服用に開発したのがベンタイルの始まりです。
空中戦の多かった第二次世界大戦では、戦闘機が撃ち落とされ海上に操縦士が落ちたとき、発見されるまでの間に操縦士が生き延びることは難しいことでした。
海水があまりにも冷たく、服の中にまで侵入するため数分で命を落としてしまうからです。
そこで超極細の綿糸を、織機が織り上げることのできる限界まで織った高密度の綿生地「ベンタイル」が開発されました。
そのおかげで、墜落されたパイロットの海上での寿命が数分から20分以上にまで伸びたそうです。
ベンタイルが高級な理由
水の分子が糸と糸の隙間を通れないほどに最高密度で織り上げているため、簡単には水を通さず、防水性に優れています。
ということはその分、生地を織るための糸が大量に必要だというコト。
目の詰まった高級ドレスシャツの約160%の糸量を使用するようです。
シャツと比べるとイメージしにくいかもしれませんが、それだけの糸が必要なので、その分生地の値段も高くなってしまうというコトなんです。
古着でベンタイルを使ったジャケットがたまに見つかりますが、それでもかなり高いです。
生地の値段も高いですが、人気も高いんでしょうね。
ベンタイルは長い年月愛用できる生地
やや値の張るベンタイル生地ですが、1つ持っていれば長年使い続けることができます。
高密度に織った生地はしっかりお手入れをすれば、防水・防寒の機能性もずっと維持できるのです。
そして本革のように年月が経てば経つほど深みのある風合いが出てきて、さらに愛着がわきます。
ベンタイルを使ったおすすめアイテム
都会的なワークジャケットもベンタイルで
シンプルで都会的なデザインながら、ワークの実用的なディティールを取り入れ、上品だけど気軽に羽織れるジャケットに仕上がっています。
19,800円(税込)
オンオフで使える防水性のあるコート
細身でオンオフ対応のタフに使用できるモデルです。
日本製でありながら抜群のコストパフォーマンス。
24,200円(税込)
ベンタイルは服だけじゃない
真鍮製のDECHO(デコ)のプレートがアクセントに。
ツバに芯が入っていないので、くるっと丸めてコンパクトに収納でき 、キャンプや登山などのアウトドアにも使えます。
7,700円(税込)
最後に
いかがでしたか。
僕はVENTILEという生地を初めて知ったとき、
「綿なのにそんなんあるん?」
と、すごく感動したのを覚えています。
やっぱり綿がすきなので雨でも着れるコットンのアイテムがあるのは嬉しいです。
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