アパレル業界のサステナブル

SDGs達成に向けてアパレル業界が取り組むべきコト

こんにちは、コロモビト.です。

最近「サステナブル(サスティナブル)」という言葉をよく耳にしませんか?

テレビや雑誌での特集のほか、企業で「サステナブル」な活動に取り組んでいるところもあります。
しかし「サステナブル」の意味がイマイチよく分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、今回は「サステナブル」とは一体どういう意味なのか。
そして何故その活動が必要なのか。

国・環境・地球といった大きなテーマになりますが、まずは私達の生活に身近な「ファッション」の部門に特化して、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

「サステナブル」とは?

出典:Members

「サステナブル」とは英語の「sustainable」のことで、直訳すると「持続可能な」という意味になります。

現在、世界では貧困や飢餓、天然資源の枯渇、人権侵害など多くの課題に直面しています。
これらを解決すべく、2015年の国連サミットで「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals 通称SDGs)」が採択されました。
SDGsは17の開発目標で構成され、サステナブルな未来を実現するために、全世界で取り組むべき行動指針となっています。

つまり「人々の活動は自然環境が持続可能で、人類社会が持続可能な発展をするようなものでなければならない」ということなのです。

ファッションにおける「サステナブル」

アパレル業界は「地球環境汚染」に対し、影響度が高い業種だという説があります。

その理由として挙げられるのが、大量生産・大量消費による衣料品の廃棄。
その数はなんと世界で年間“約220億着”にも及び、廃棄時の焼却処理に伴い二酸化炭素の排出が増え、環境に大きな影響を与えているとされています。

また、動物の皮や毛を使用すること、発展途上国にて低賃金で労働をさせることなども問題視されるようになりました。

そうした背景から、2019年に開催されたG7サミット(主要7ヵ国首脳会議)にて発表されたのが「ファッション協定」です。

これは地球温暖化の阻止・生物多様性・海洋保護の3つを柱とし、2050年までにCO2排出量ゼロを目指すというもので、エルメス・プラダ・シャネルなどのハイブランドから、アディダス・ナイキといったスポーツブランドまで、合計36社250ブランドが参加しています。

アパレル業界の取り組み

現在アパレル業界では「サステナブル」に於いてどのような取り組みが行われているのか、具体的に見ていきたいと思います。

リサイクル原材料の使用

廃品や資源の再利用、再生のすべてを含むリサイクルの中でも、廃棄物を製品の原材料として再利用する「マテリアル・リサイクル」は、環境への負荷が最も少ないものとして注目されています。

中でも代表的なものが、ペットボトルなどのプラスチックを再生させてできたリサイクル素材。
ペットボトルは主に再生ポリエステルとして蘇り、服に生まれ変わります。

原材料生産のための新たな資源やエネルギーの消費を必要とせず、最終処分される際も廃棄物の排出量が少なくなるというメリットがあるため、環境・地球にやさしい理想のサイクルと考えられます。

動物の皮・毛を使用しない

以前は当たり前のように使用されていた動物の「ファー・レザー」ですが、動物愛護の観点からこちらにも変化が起きています。

それは「エコファー・レザー」を使用するということ。
今までは「フェイクファー・レザー」と呼ぶことが多かったと思いますが、現在ではサステナブルな取り組みの一例で“エコ”と表現することが浸透してきました。

また、その素材も石油由来原料ではなく「再生ポリエステル」を使用するなど、動物を犠牲にすることなく、同時にサステナブルを実現するブランドも現れています。

オーガニックコットンの使用

「オーガニックコットン」とは化学肥料や農薬に頼らず、太陽や水・大地など自然の恵みを生かして栽培・生産された「綿」のこと。
そのため、土壌や水質への環境負担が少なく、地球にやさしい素材といえます。
また、化学薬品の使用による健康負荷も最小限に抑えられるため、労働者の健康や安全にも繋がります。

フェアトレードの実施

「フェアトレード」とは「公正取引」のことで、発展途上国の生産者・労働者に公平な賃金を支払い、生活環境を安定させる取り組みのことを指します。

途上国で生産された製品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。
一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な賃金が支払われなかったり、生産性を上げるために農薬が大量に使用され、健康に害を及ぼすという事態が起こっています。

このような状況を改善するため、また自然環境にもやさしい持続可能なサイクルを作るため「フェアトレード」が必要とされているのです。

私たちができる取り組み

企業や国の取り組みだけではなく、実際に私たちができる取り組みも沢山あるんです。
難しいことではないので、ぜひ実行してみてくださいね!

「サステナブル」を基準とした買い物

買い物をする際に「この服の素材は何か」「生産背景はどういったものか」と意識することが、サステナブルへの重要な一歩です。

ご紹介したような、リサイクル素材・エコレザー・フェアトレードなどを実施している企業の製品を購入することが、サステナブルな取り組みに繋がるのです。

長く着用できる服を購入

流行っているから、SALEになっていたから、とつい勢いに任せて購入した服。
それは今も変わらず愛用されていますか?
その時は良かれど、結局あまり着用せずに役目を終えていく、なんてことが多いのではないでしょうか。

これは大量生産・大量消費に輪を掛ける行動になるため避けたいところ・・・。

服を購入する際はトレンドばかり意識するのでなく、着回しや質の良さにも観点を置き、長く愛用できるアイテムを選びましょう。

着用できなくなった服を再利用

サイズが合わなくなったり、敗れてしまった箇所がある服はどうされていますか?
不要なので捨てているという方、お待ちください!

捨てるのではなく「再利用」できる方法を考えましょう。

まずサイズや好みの問題で着用しない場合におすすめなのが「リサイクルショップ」です。
店舗へ持ち込み買い取ってもらうケースや、インターネットのオークション形式で販売できるものまで、今ではあらゆる方法があります。
自分では必要ないと思っていたものが、驚きの値段に変わるなんてこともあるので、ぜひチェックしてみてください。

次に、破れや汚れなどの着用するのが難しい場合は「リメイク」がおすすめです。
必要な部分だけを切り取りポーチを作ったり、掃除に使う端切れにするなど、アイディア次第であらゆる使い道があります。

環境への負担が少ない洗剤

普段何気なく使っている洗剤ですが、実はこれも水質汚染の原因の一つ。
化学合成によって作られた成分は自然界に存在していないため、排水されたあと分解されずに川や海を汚してしまうのです。
そこでおすすめなのが、環境への負担が少ない「植物由来のエコ洗剤」です。

石油化学製品・合成香料・合成着色料を使用せず、オーガニック原料で作られたものや、容器も再生プラスチックを採用したものまで、様々な種類が販売されています。

またエコ洗剤は肌への刺激も少ないため、人にも環境にもやさしい洗剤であると言えます。

「サステナブル」なアイテム

自然環境や社会に配慮した取り組みを行なっている「サステナブル」なアイテムをご紹介します。

TIEASY オーガニック ボートネック バスクシャツ

化学的な薬剤に頼ることなく、じっくりと愛情をかけて育てあげられた「USオーガニックコットン」を使用。製品として加工される際も余計な薬剤を使用しないため“やさしい仕上がり”のバスクシャツです。

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ROCOCO 別注 抗菌 今治タオル マスク リバーシブル

今では欠かせない存在となったマスク。こちらはしなやかな「スーピマオーガニックコットン」を使用した安心と快適を紡ぐリバーシブル仕様。洗って繰り返し使える「みやざきタオル」との別注アイテムです。

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最後に

地球温暖化・水質汚染・人権侵害など、あらゆる問題が蓄積する現代ですが、まずは自分で何ができるかを考えることが大切な一歩だと思います。

1人ができることは小さなことかもしれませんが、それが10人・1000人・1万人と広がっていけば、大きな力に変わると信じています。

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