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エアクッションソールの生みの親「SOLOVAIR(ソロヴェアー)」を深堀り

こんにちは、コロモビト.です。

「スニーカーのような軽快な履き心地で、しかも高級感のある革靴はないだろうか・・・」

あります。

そのシューズブランドの名は「SOLOVAIR(ソロヴェアー)」

今回はエアクッションソールの生みの親でもあるイギリスのシューブランド「SOLOVAIR」のお話をさせていただきます。

「SOLOVAIR」の歴史

「SOLOVAIR」は1959年にはイギリスで初のエアークッションソールを開発し、そこからブランドがスタートします。

ブランド名の由来も、「SOLE-OF-AIR=ソール・オブ・エアー」から「SOLOVAIR(ソロヴェアー)」となりました。

日本でも有名なDr. Martens(ドクターマーチン)とライセンスを組み、Dr. Martens by Solovairとして35年間販売され続けました。

「SOLOVAIR」の歴史を公式サイトより引用してご紹介させていただきます。

原点

出典:SOLOVAIR

イングランド ノーザンプトンの靴作りの歴史は長く、13世紀まで遡ります。もともとこの地域がオーク樹皮 の供給が盛んだったことに由来します。この地域は水場に近く、畜牛市場があり原皮が豊富にあったこと、また貿易の中心地であった事にも由来しています。

19世紀の後半まで靴やブーツは従来家内制工業としてそれぞれの 靴メーカーより作られていて、手押し車でやってくる集荷人に出来上がったものを渡し工賃のみを受け取っていました。受け取る報酬は極めて少なく、雇用の安定もほとんどありませんでした。

出典:SOLOVAIR

ラグビー発祥の地としても知られる「ノーザンプトン=Northampton」はロンドンから電車で1時間ほどの距離に位置します。

英国紳士靴メーカーの工場が集まっているということもあり「紳士靴の聖地」とも言われています。

1881年「ダファー兄弟」

出典:SOLOVAIR

収入を定期的に得る事を目的にWollaston に住む5人が1つの団体(雇用者により設立・運営される会社組織)を起こし、その 団体がNPS (Northamptonshire Productive Society)です。 地元で彼らの建物はThrift ストリートの鳥小屋と呼ばれていました。

幸運にも最初から1年続く生産オーダーを得る事ができました。アーミーブーツ生産という政府の仕事でした。

出典:SOLOVAIR

1881年は日本では「明治14年」

この年、早稲田大学の創設者としてしられる大隈重信とその一派が政府から追放された「明治14年の政変」という政治事件が起こります。

この事件が近代日本の国家構想を決定付けたと言われています。

1899年「新たな世紀を新たなホームで」

出典:SOLOVAIR

19世紀後半には英国にも工業化・産業化が広がり、英国内や海外で高品質のブーツの需要が伸びました。NPSもこの恩恵を受け急速な進化を遂げ、80人の工員を雇うほどとなりました。その結果、NPSは1899年にSouth Street のより広い敷地に工場を建てました。その後、 1907年と1951年に更なる拡張を行いました。

出典:SOLOVAIR

1899年イギリスでは第二次ボーア戦争が勃発します。

当時の戦争はまだ歩兵中心でした。「SOLOVAIR」のアーミーブーツはその品質の高さが認められ軍需品として使われることで大きな発展を遂げます。

命を左右する戦争が起こることで様々な分野で技術力が発展します。現在当たり前のように使用しているGPSも本来は軍事衛星の利用から始まっているということを考えると、戦争と人類の発展はその関係性が高いということは、悲しい事実でもあります。

1950年台「50’s」

出典:SOLOVAIR

NPS では様々な製法で靴作りを行っています。riveted and stitched、stuck-on, バルカナイズド、最近ではグッドイヤーウェルティド製法が生産方法として使われています。 35年に渡り、NPS では Dr Martens by Solovair (Sole-of-Air) ライセンスでブーツ・シューズの生産を行っていました

出典:SOLOVAIR

SOLOVAIRは、1959年にイギリスで初のエアークッションソールを開発し、そこからブランドがスタートします。

SOLOVAIRにとって1950年代は、現在につながる礎になる年代と言えます。

1980年台「時代の変化」

出典:SOLOVAIR

その後、NPSではライセンス生産を中止しました。1980年代より UKの製造業は劇的に衰退し、UKのシューメーカーは増加する輸入靴の脅威にさらされていました。20世紀から21世紀への移り変わりの時、NPS は倒産寸前の状態となり不動産会社からは工場を取り壊す事を提案されました。

出典:SOLOVAIR

1980年代イギリス初の女性首相となったマーガレット・サッチャーによりサッチャリズムという経済対策が行われます。

この経済政策は、ある一定の成果はあったのですが、不況の長期化と企業淘汰による失業率の上昇を招きました。

そのような歴史的な背景もあり「SOLOVAIR」は危機を迎えます。

2006年「再生

出典:SOLOVAIR

Wollaston の村に住み、45年以上に渡り靴産業に携わっていた Ivor Tilleyは工場を存続させたいと考えていました。2006年に協同組合に依頼し、NPS Shoes を購入できないか打診しました。靴工場として存続させたいという考えと会社の長い歴史で培った技術、知識、そして村の雇用を守るためでした。工員たちは彼の好意に応え、その後工場は みるみるうちに力をつけていきました。Solovair フットウェアブランドは現在世界各地で販売されると共に、私たちのアイテムはUKや世界のブランドJack Wills, ASOS, John Lewis, Hudson (Purified), Joules, Vegetarian Shoes, M&S, Kurt Geiger や George Coxといったブランドを委託で生産しています。

出典:SOLOVAIR

伝統的なグッドイヤーウェルト製法や機能性に優れたエアークッションソール、そして何よりも、靴作りに精通した職人技。

それらが総合することで、危機を乗り越え現在に繋がっています。

現在「… そして未来へ」

出典:SOLOVAIR

私たちのお客様はブリティッシュメイドのフットウェアが世界的に最高品質である事を理解しています。130年以上に渡る伝統と技術に最新のテクノロジーとマテリアルを融合させ、 NPS は最高品質の靴を作り続けます。誰もが認める品質を保つため、私たちの靴は全ての工程をUKで行っています。

出典:SOLOVAIR

安価な価格を求めて海外での生産にシフトする企業が多い中「SOLOVAIR」では国内の自社工場でのみ生産を続けています。

そのこだわりを持ち続けて一足一足を大切に作り続ける限り「SOLOVAIR」は今後さらに10年、100年とその歴史を刻み続けることでしょう。

機能性に優れたエアークッションソール

「SOLOVAIR」の靴底には極上の履き心地を生み出すエアークッションソールが使用されています。

エアークッションソールはクッション性が高くグリップ力があり長時間の歩行でも疲れにくいという特性を持っています。

水や汚れにも強く、多少の悪路でも気にすることなく履けるというのも魅力です。

伝統的なグッドイヤーウェルト製法

「SOLOVAIR」の靴は、複雑で重厚な作りになっているグッドイヤー・ウェルト製法で作り上げています。

何度も靴底を交換出来るのが大きな魅力

造りの頑丈さ、馴染みの良さ、履き心地の安定感、そして重厚なデザインの味わいがあります。

SOLOVAIRシューズセレクト

靴底にエアークッションソールを使用したSOLOVAIRの靴をいくつかご紹介させていただきます。

SOLOVAIR(ソロヴェアー) 4アイレット ギブソン シューズ プレーントゥ

クラシックなプレーントゥ
艶とハリのあるハイシャイン(鏡面仕上げ)レザーを採用した上品な光沢感が印象的。革の質感を際立たせるため、シンプルな4アイレットを採用しています。

ベーシックな形なので、カジュアルにもビジネスでもご利用いただけるコンフォートシューズです。

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SOLOVAIR(ソロヴェアー) 3アイレット チャッカブーツ

エアーソールを採用したチャッカブーツ
伝統的なグッドイヤーウェルト製法による、ハイシャイン(鏡面仕上げ)レザーのチャッカブーツ。

3つのハトメが特徴的で、スマートな印象に決まります。履き口には脱ぎ履きの際に便利な、指を引っ掛けるフィンガーフックも完備。グリーンのブランドネームが施され、見た目にもお洒落です。

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SOLOVAIR(ソロヴェアー) ディーラー ブーツ ハイシャイン

エアーソールを採用したクラシックなディーラーブーツ
伝統的なグッドイヤーウェルト製法による、ハイシャイン(鏡面仕上げ)レザーのディーラーブーツ。

両サイドに伸縮性のあるゴアが施され、簡単に着脱できます。 履き口には脱ぎ履きの際に便利な、指を引っ掛けるフィンガーフックも完備。 グリーンのブランドネームが施され、見た目にもお洒落です。 あらかじめ足にフィットするよう履き口が狭い構造になっています。

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SOLOVAIR(ソロヴェアー) 6アイレット アストロノーツブーツ

エアーソールを採用したアストロノーツブーツ
伝統的なグッドイヤーウェルト製法による、ハイシャイン(鏡面仕上げ)レザーのアストロノーツブーツ。

6つのハトメが特徴的で、通す数次第で好みのサイズ感に調整できます。履き口には脱ぎ履きの際に便利な、指を引っ掛けるフィンガーフックも完備。グリーンのブランドネームが施され、見た目にもお洒落です。

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最後に

長い歴史を持つブランドには、必ずその歴史に見合ったこだわりという物があります。

今回ご紹介させていただいた「SOLOVAIR」も130年以上の歴史を持つ老舗ブランド、その歴史の中でいくつかのピンチを乗り越え、伝統的な職人技と最新の技術と素材を組み合わせることで、現在も多くの魅力的に革靴を作り続けています。

今回の記事で「SOLOVAIR」の魅力が一人でも多くの方にお伝えすることが出来たのなら嬉しく思います。

コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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