こんにちは、コロモビト.です。
保温性の高さはもちろん、上品で優しい雰囲気を演出してくれるニットアイテムは、冬シーズンに一枚は揃えておきたいアイテムの一つです。
そこで今回は、英国生まれの伝統的ニットブランド『JAMIESONS=ジャミーソンズ』にフォーカスしたお話をさせていただきます。
『JAMIESONS=ジャミーソンズ』について
『JAMIESONS=ジャミーソンズ』は、スコットランドのシェトランド諸島で、5世代にわたってネイティブのシェトランド羊のウールを専門扱ってきたニットメーカーです。
歴史
『JAMIESONS=ジャミーソンズ』は、1890年代初頭に「Robert Jamieson=ロバート・ジェイミーソン」がシェトランド諸島の西海岸にある「Sandness=サンドネス」でニット製品を販売したのが創業となります。
次の世紀にわたって、ジェイミソンの各世代はビジネスを発展、“アンドリュー=Andrew (ロバートの息子)”は、島で最初の羊毛ブローカーの一人になりました。
当時、シェトランド ウールは壊れやすく、産業用機械で紡ぐことができないと考えられていたため、より粗い品種のウールとブレンドされていました。それに対して『JAMIESONS=ジャミーソンズ』は、100%純粋なシェットランドウール製のニットウェア作りを目指します。
次世代の“Bertie=バーティ (アンドリューの息子)”は、1952年にシェトランド州の州都 「Lerwick=ラーウィック」に小売店を開設して事業を拡大、これがれが『Jamieson=ジャミーソンズ』ブランドの始まりです。
“Bertie=バーティ”は息子の“ Peter=ピーター”と共に純粋なシェトランド糸の紡績の実験を始めました。彼らの努力が実り、1978年に純粋な100%のシェトランド糸の生産が可能となりました。1981年に、彼らはシェトランドで唯一の商用羊毛工場である『Jamieson’s Spinning』を開設、「Sandness=サンドネス」に建てられたこの工場は、色のブレンド、紡績、撚り、精練、染色などの全てを行え、オリジナリティーのある100%純粋なシェトランド糸の生産を一つの屋根の下で完了することに成功しました。
構成的な色使いの織物の可能性を認識した『Jamieson’s Spinning』は織機を設置、現在では幅広い種類の本物のシェトランドウール糸、またニット製品の生産を行い、世界各国の有名専門店でも販売されています。
「シェットランド・ウール」について
シェットランド諸島に生息する羊から取れたウールを「シェットランド・ウール」と呼びます。
スコットランドの北に位置するシェットランド諸島に生息する羊たちは、厳しい寒さと湿度が高い環境で、崖に生えた海藻で飢えを凌ぎ独自の進化を遂げました。
その結果、通常の羊に比べて小さな体格となり、繊維が細く、柔らかく、丈夫で弾力性のある体毛になったとされています。
シェットランド羊から採取した毛で作られた糸は、程よくザラついた毛質のおかげで繊維同士の絡みも良く、タフで暖かなニットアイテムを作ることができます。
ちなみに「シェルティ」の愛称で親しまれている「シェットランド・シープドッグ」は、シェットランド諸島で誕生し、牧羊犬として飼われていた犬が起源とされています。
「フェアアイル柄」について
『JAMIESONS=ジャミーソンズ』の魅力の一つが豊富なカラーバリエーションです。
この特徴を活かして作られているのが「フェアアイル柄」です。
「フェアアイル柄」とは、『JAMIESONS=ジャミーソンズ』の地元でもあるシェットランド諸島の「Fair island=フェア島」が発祥の幾何学模様の編み込みのことを呼びます。
400年以上の歴史を持ち、1920年代、当時のファッションリーダーだった「Edward VIII=エドワード8世(ウインザー公)」が愛用していたことで、その人気が広まったと言われています。
『JAMIESONS=ジャミーソンズ』の製品
JAMIESONS (ジャミーソンズ) フェアアイル柄 ウール ニットベスト
伝統的なこだわりが詰まったニットベスト
豊かな色彩と特徴的な幾何学模様が目を引くベスト。フェアアイルと呼ばれる独特な編みが施されたニットには、最古のニットメーカー「Jamiesons(ジャミーソンズ)」が誇る伝統的なこだわりが詰まっています。
柔らかく、保温性の高い生地は程よいフィット感でストレスのない着心地。
シャツやネクタイとの組み合わせは勿論、ジャケットとのレイヤードスタイルにはコーディネイトのアクセントになるアイテムです。
JAMIESONS(ジャミーソンズ)フェアアイル ネックウォーマー
秋冬コーデのアクセントに最適
シェットランドウールを使用した伝統的なフェアアイル柄のネックウォーマーです。
筒型の形状で、さりげなくネックに使用するだけで、首回りに程よいボリューム感を持たせてくれます。 ノスタルジックなフェアアイル柄が、秋冬コーディネートのアクセントになるアイテムです。
最後に
シェットランド羊は体格が小さく、1頭あたりから得られる産毛量が少ないため、生産量が限られます。
その為、シェットランド島以外の羊から採取したウールでも、太くて荒いウールを「シェットランド・ウール」また「シェットランド・ニット」という名称で販売されている商品もありますので、購入する際には注意が必要です。
なお「ウール」に関しては、他の記事でもご紹介していますので、お時間のある時にでも合わせてチェックしてください。
▼毛むくじゃらの犬のような表情がその名の由来「愛犬家が語るシャギードッグ」
▼チクチク感が苦手な方必見「ラムウールがチクチクしない理由」
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