こんにちは、コロモビト.です。
みなさん、藍染めって知っていますか??
いやあ知らないわけないじゃない、あれでしょ??インディゴ染めでしょ??
インディゴっていうとジーンズのほら~、青い染料のことですよね~…
…これ実は正確に言うと不正解なんですね。
今回は、藍染めとインディゴ染めの違い、そして、日本における藍染めの歴史にフォーカスして少しお話しさせていただきます。
[藍染めとインディゴ何が違う?!]
藍染めは、インドに自生していた”インドアイ”という品種の植物を原料としています。
自然素材ならではの深い発色や色味が魅力で、”天然藍”のみが生み出せる独特な青みが特徴です。
世界最古の藍染めはなんと紀元前3000年ごろ。
インダス文明の遺跡から藍染めの染織槽跡が発見されたといわれています。
染織槽とは読んで字のごとく生地などを染めるためのバスタブなようなものです。
藍染めの布を纏ったツタンカーメンのミイラも出土し、この時がおよそ紀元前1300年頃。
その後シルクロードを通ってヨーロッパにも伝播し、世界中で藍染めが用いられるようになります。
その後長きにわたり藍染めは親しまれ、19世紀初頭のリーバイス製品にも天然藍を使ったアイテムが存在しました。
しかし急速な産業成長に伴い、藍染めの長所ともいえるムラや、原材料調達の困難さ、
また、天然素材故の長期保管の難しさが同じ品質のものを大量に生産することを目指すご時世にそぐわなくなってきます。
工場制手工業(マニュファクチュア)ってそういえば昔学校で習いましたね!!
[インディゴ染めの登場!!]
そこで登場したのが”インディゴ染め”です。
インドアイに含まれる藍色の成分”インジゴ”がなまったものがその名前の由来。
石油を原料としたいわゆる”化学製品”です。
人工物で染めているので不純物もなく、ムラが無く均一に染まる事から、従来の藍染めにとってかわりました。
現代では天然藍を使った本来の”藍染め”は”本藍染め”などと呼ばれており、
一部の民芸品や工芸品のみの世界でのみ継承されています。
なお、広義では藍染め=インディゴ染めとして認知されていますので、
天然藍のアイテムのお探しの方は”本藍染め”,”天然藍”などのワードで検索してみるのがお勧めです。
[ジャパン・ブルー ~日本における藍染めの歴史~]
日本の色って何色だと思いますか????
こう聞かれた時、なかなか即答できる人は少ないかもしれません。
ひょっとするとサッカーがお好きな方は迷わず青!!と答えるかも..
日本に藍染めがやってきたのは奈良時代。中国から朝鮮半島を経て伝来しました。
法隆寺には当時の布類が多数保管されているとの事。
藍染めによる青色が位色(位に応じて定められた服の色)の中で、天皇の官位12階6色のうち第2位とされ、
上層貴族階級の人々は藍染めの絹の衣類を着ていました。
非常に高貴な色とされていたことが伺えますね。
その後木綿が一般に流通するようになった
江戸中期から明治初期にかけては、日本のなんと8割程度の衣類は藍で染められ、最盛を極めました。
城下町には藍色の暖簾を下げた「紺屋」と呼ばれる藍染を扱う店が何百軒と軒を連ね、町は一面藍色だったといわれています。
国鉄や郵便局の制服までにも藍染めの布が使用され、大正時代中期まで着用されることとなります。
明治時代初期、工業社会の教えを乞うために日本を訪れた渡来人たちは、町並みを眺めて、日本の国の特徴を「青」という色で言い表したそうです。
[サムライ・ブルー]
サッカー日本代表のユニフォームの深い青も、実は藍染めに由来します。
あの深い青色は『勝色』(かついろ)と呼ばれ、藍を濃く染み込ませるために布などを 「かつ」(叩くの意)ことに由来しています。
『搗色』『褐色』の字があてられていたものを、『勝』という漢字の縁起が良い事から次第に『勝色』と表記されるようになり、鎌倉時代の武士たちに好まれました。
勇敢に戦う武士たちの姿から、日の丸を背負ってコートを駆ける選手たちのユニフォームの色に選ばれたのです。
日本と藍染め、切っても切れない長い歴史があるんですね。
[藍染めのおすすめアイテム]
藍染めについて知っていただきましたところで、藍染めをアメリカンカジュアルに落とし込んだおすすめアイテムを2点ご紹介。
合成藍ではありますが、機械染めではなく一点一点手作業で染めるGOOD ON(グッドオン社)のこちらのシリーズは、非常に表情豊か。
製造工程の難しさから限られた取り扱いとなりますので、気になった方はお早めに。
GOOD ON(グッドオン社)独自技術のインディゴシェーブは、上質なヴィンテージデニムのような風合いを追求して完成した特殊なウォッシュ加工。
リアリティーのある色褪せ、味のあるアタリを生み出し、人気のインディゴ染めを美しく色落ちした状態に仕上げています。
GOOD ON(グッドオン) インディゴシェーブプルオーバーフードスウェット
詳細を見る[最後に]
今回は藍染めについてお話ししました。
お楽しみいただけましたでしょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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