こんにちは。コロモビト.です。
コーディネートを考える時に「色の組み合わせに悩む・・・」という方は多いのではないでしょうか?
悩んだ末にGoogleで検索してみると「色相」がどうとか「明度+彩度」がなんだとか・・・
しかしそのような情報を見て「なるほど!」となる方も少ないのではないかと思います。
そこで今回は、おしゃれ初心者でも失敗しないカラーコーディネートについてのお話をさせていただきます。
色の基礎知識
まずは色の基礎知識からお話させていただきます。
冒頭でもお話させていただきましたが、ちょっとややこしい内容なので興味のない方はスルーしてください。
色相
色相とは、赤・青・緑・黄色などの色味の違いのことを呼びます。
色相を順序立てて円グラフ調に並べたものを色相環と呼び、正反対に位置する色の組み合わせを「補色」隣り合った近くにある色を「近似色」と呼びます。
「補色」はお互いの色をもっとも引き立たせる色となります。
明度
明度とは、色の明るさの度合いのことを呼びます。
明るい色を「明度が高い」暗い色を「明度が低い」と表現します。
彩度
彩度とは、色の鮮やかさのことを呼びます。
彩度が高いほど派手な印象、低いほど地味な印象を感じさせます。
色調
明度と彩度を組み合わせた色の概念を色調と呼びます。
明度と彩度を総合的に組み合わせ、視的感覚を表現します。
この色調のことをトーンとも呼びます。
上記の「色の基礎知識」からカラーコーディネートのお話を進めても良いのですが、やや難しいお話にもなってしまいますので、ここからは筆者の長年のアパレル経験なども踏まえながら、お話を進めさせていただきます。
パンツ選びから考える
メンズファッションのコーディネートは、基本的にトップスとパンツ、またはアウター・トップス・パンツから成り立ちます。
そんな中でカラーコーディネートを考える場合、まずパンツを選ぶことからスタートするのがおすすめです。
なぜなら、トップスは様々なアイテムが存在しますが、メンズの場合パンツはコーディネートをする上で合わせやすいアイテムが絞り込めるからです。
ファッションジャンル別パンツのおすすめカラー
金銭的な余裕があり、数多くの商品を揃えることが出来るという方は別ですが、ある程度の予算の中でファッションを楽しみたいという方も多いと思います。
そこで今回は、現在人気の高い「きれい目カジュアル」と「アメリカンカジュアル(アメカジ)」を楽しむ上で、この色のパンツを持っていれば幅広いおしゃれが楽しめる色をそれぞれ3色づつご紹介させていただきます。
きれい目カジュアル
きれい目カジュアルを楽しむ上でパンツとして選んでおくと良い色は「ブラック」「ネイビー」「グレー」の3色です。
中でも「ブラック」は無彩色と呼ばれる色ということもあり、幅広い色とのコーディネートがしやすいので、特におすすめです。
次におすすめの色が「ネイビー」、ネイビーの代表ともいえるデニムパンツで揃えて置くことで、こなれ感のあるきれい目スタイルが楽しめます。
余裕があれば「グレー」を揃えて置くのも良いでしょう。グレーも無彩色の一つなので、カラーコーディネートが比較的しやすいというのが魅力となります。
トラディショナルなコーディネートもしやすいベージュも一本持っていると、更にコーディネートの幅が広がります。
アメカジ(アメリカンカジュアル)
アメカジを楽しむ上でパンツとして選んでおくと良い色は「ネイビー」「ベージュ」「オリーブグリーン(カーキ)」の3色です。
アメカジを楽しむ上で絶対外すことが出来ないアイテムがデニムパンツ(ジーンズ)。
極論を言えばアメカジを楽しむ上では、ネイビーのデニムパンツがあれば他の色は必要ないとも言えます。
しかし、それだけでは物足りないという方も多いと思いますので次におすすめの色をご紹介させていただきます。
その色は「ベージュ」、アメカジアイテムとして代表的な「チノパン」がこのベージュとなります。チノパンはデニムパンツに比べてクラシカルできれい目の印象を演出しやすいというのもありますので、一本は持っておいた方が良いでしょう。
そして余裕があれば揃えて置きたい色がオリーブグリーン(カーキ)です。
ミリタリーカラーに代表される色ということもあり、ワイルドで男前なスタイリングを楽しめます。
アメカジ好きには多少抵抗のある色かもしれませんが、「オフホワイト」も春夏シーズンの季節感を演出する際には有効な色です。
パンツのシルエットも意識する
カラーコーディネートが決まってもパンツのシルエットがズレてしまっていては、せっかくのおしゃれも台無しになってしまいます。
きれい目カジュアルを楽しむ場合は「スリムシルエット」「テイパードシルエット」「レギュラーシルエット」、アメカジを楽しむ場合は「テーパードシルエット」「レギュラーシルエット」「ワイドシルエット」のパンツを選びましょう。
トップスの色はパンツに合わせる
パンツの色が決まったら、次はトップスとの組み合わせです。
ここでも先ほどの「きれい目カジュアル」「アメカジ」に分けてご紹介させていただきます。
きれい目カジュアルを楽しむ上で一番必要となる色はやはり「ホワイト」となります。
しかし、ホワイト一色ではやはり物足りないですよね。
春夏シーズンはブラックのパンツにダークトーンのトップスを合わせると重たい雰囲気になってしまうので、明るめカラーのコーディネートがおすすめです。
アメカジ(アメリカンカジュアル)
アメカジもトップスとして一番合う色は「ホワイト」とお考えの方も多いと思いますが、筆者の意見は少し違います。
と言いますのも、筆者は正直ホワイトは苦手です(筆者以外にも、そのような方はいらっしゃいませんか?)。
そこでホワイトの代わりに使用する色は「オートミール」と「オフホワイト」です。
またネイビーは合わせやすい色なので、春夏シーズンは、少し明るめの色でコーディネートするというのもおすすめです。
帽子や靴の色にも注意
ファッションでのカラーコーディネートは最終的には全身で考えないといけません。
そこで帽子や靴の色をどうするかというのも重要となるのですが、それほど難しくはありません。
ただし一つ押さえておきたいポイントがあります。それは「3色ルール」。
「3色ルール」というのは、全身に使う色を3色以内にすることで、まとまりのあるスタイリングが決まるという考え方です。
もちろん3色以上使用したらダメということではないのですが、とても難易度が上がるので、できれば避けた方が無難です。
まずは、帽子や靴も含めて3色以内にまとめたコーディネートを楽しみましょう。
簡単に使えるコーディネート技
ここで誰でも簡単に使えるコーディネート技を2つご紹介させていただきます。
サンドイッチコーデ
サンドイッチコーデとは、サンドイッチのパンと具のように同じ色の間に異なる色を挟むように着こなすコーディネート技です。
たとえば「トップスの色を黒にしたら、靴の色を黒にする」「帽子の色をネイビーにしてパンツの色をネイビーにする」などです。
この技を取り入れることで全身での色バランスが落ち着き、おしゃれな印象を演出してくれます。
レイヤードコーデ
レイヤードコーデとは重ね着を取り入れたコーディネート技です。
長袖のTシャツの上から半袖のTシャツを着たり、シャツの上からTシャツやスウェットを着てシャツの裾をチラ見せるという着こなしです。
洋服を重ねて着る為やや暑いので、春や秋などの季節の変わり目におすすめのコーディネート技です。
カラーコーディネートを意識したおすすめスタイル
今までご紹介した内容を踏まえながら、春夏シーズンにおすすめのスタイリングをジャンル別に、いくつかご紹介させていただきます。
きれい目カジュアル
Styling 1
ブラックの細身シルエットのパンツにホワイトのバンドカラーシャツを合わせたスタイリングです。
袖を折り返してラフな印象を演出しているのもポイント、シンプルな中にもファッション性を感じさせる大人ならではのスタイリングです。
Styling 2
まだ色落ちしていないデニムパンツにグレーのポロシャツを合わせたスタリングです。
ネイビーとグレーは相性が良く上品で大人の雰囲気を演出してくれます。全体が重たい雰囲気にならないように、パンツの裾をロールアップしてスニーカーをホワイトでまとめています。
Styling 3
細身のチノパンにネイビーのカーディガン、インナーにブルーのシャンブレーシャツを合わせたスタイリング。
トップスをブルー系の濃淡でまとめたセンス抜群のコーディネート、カーディガンの裾からシャンブレーシャツの裾を覗かせたレイヤードスタイルというのもポイントです。
Styling 4
グレーのチノパンにネイビーのハーフコートを合わせたスタイリングです。
インナーはシャツとセーターのレイヤードスタイル、コートを脱いだ時にでもおしゃれにまとまっているというのも、このスタイリングのポイントです。
アメカジ
Styling 1
まだ色落ちしていないデニムパンツにムラ染め加工を施したブラウンのロンTを合わせたスタイリングです。
ロンTの下にホワイトのTシャツを重ね着し、ロンTの裾からチラ見せさせているのもこのスタイリングのポイント。
重ね着したホワイトのTシャツとスニーカーの色を合わせているのも、こなれた雰囲気を感じさせます。
Styling 2
色落ちしたデニムパンツにミリタリーアイテムをモチーフにしたオリーブグリーンのシャツジャケットを合わせたスタイリングです。
色落ちしたデニムパンツとユーズド加工を施したシャツジャケットの色合いが見事にマッチ、インナーに着たヘンリーネックTシャツの裾がチラ見えしているのもポイントです。
Styling 3
太目シルエットのチノパンにブラックのプリントTシャツを合わせたスタイリングです。
スニーカーのブラックの配色部分とTシャツの色を合わせてアクセントを付けているのも、こなれた雰囲気を感じさせます。
Styling 4
ワイドシルエットのカーゴパンツにデニムのエンジニアジャケットを合わせたスタイリングです。
インナーにホワイトのスウェットを着て軽さを演出、ジャケットの色に合わせネイビーのスニーカーを履いているのもさり気なくおしゃれ。
Styling 5
オフホワイトのペインターパンツにデニムのアトリエシャツを合わせたスタイリングです。
インナーに着たストライプシャツの裾がチラ見えしているのもポイント、オフホワイトのパンツでコーディネートすることでワンランク上のアメカジスタイルが決まります。
最後に
カラーコーディネートはおしゃれなスタイリングにまとめる為に外すことの出来ない要素の一つです。
しかし「カラーコーディネートは難しい」というお声も良く耳にします。
今回の記事が、カラーコーディネートが苦手だという方のヒントになったのなら嬉しく思います。
ベージュのコーディネートに関する記事もあるので、
あわせて読んでみてください。
コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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