革靴の収納&保管の7か条

靴は扱い方で寿命が大きく変わり、購入した後には「いかに長く履けるか」という次の課題が待っています。

例えばAさんとBさんがそれぞれ同じ10万円の靴を買い、Aさんは5年で履きつぶし、Bさんは10年履いたとします。その場合減価償却的な考え方をすると、Aさんは年に2万円、対してBさんは年に1万円しかその靴に費用をかけていないことになります。
要するに購入金額ではなく、いかに長く履けるかがとても大事です。

靴のメンテナンスは毎日の積み重ねが肝心。
こだわりの靴を長く愛用するために大切なのは「丁寧に履く」ということ。
まずは最低限知っておいて欲しい「革靴を長持ちさせる扱い方」に目を通してから読んで頂けるとありがたいです。

ひげの生えた知的な男性

今回は靴を長持ちさせるための保管方法をお伝えします。
特に革靴の天敵である、急な雨に打たれてしまった場合などに役立つので知っておいて損はないと思うので是非チェックしてみてください。

その日のうちに汚れを落とす

靴をブラッシング

一日中履いたクツはホコリや排気ガスなどの細かい汚れが付着しています。そのままにしておくと汚れの成分が浸透し、傷みやすくなるので帰宅後はブラシや布などで汚れを落としてあげましょう。

履いた後は中敷きを乾かす

中敷きを外す

中敷きは湿気を蓄積しやすいため、そのまま放っておくと雑菌が繁殖してイヤな臭いの原因になるだけでなく、中敷の下の中底までも傷めてしまうことがあります。履いた後は中敷きを外して外気に触れさせ、よく乾かすことが大切です。

靴同士は十分に離して収納

密着する革靴
靴と靴の間に隙間がない状態
適度に隙間を確保した革靴
靴と靴の間にスペースを確保した状態

靴同士を密着させたまま長期間置いていると、それを離す際に表面の仕上げ材が剥がれてしまうことがあります。それではせっかくメンテナンスした靴が台無し。隣の靴と十分なスペースをとって保管するようにしましょう。

靴棚がプラスチックの場合は新聞紙を敷く

靴の下に新聞紙をひく

プラスチック製の収納は吸湿性に欠けるため、特にレザーソールを置くと革を傷めることがあります。そんなときは棚板に新聞紙など吸湿性のあるものを敷くといいでしょう。

保管は湿気が少なく風通しのいい場所に

靴を立てかける

革靴は湿気に弱くカビが繁殖しやすい。風通しのいいところがベストな保管場所です。付属のシューズバッグに入れる際は一足ずつ入れてあげてください。付属の箱に入れる場合は、湿気の少ない高いところに保管するようにし、 一か月に一度は外に出して風を通すようにしてください。

雨の日に履いた靴をそのまま収納しない

靴の湿気を吸い取る

表面についた水分はクロスで吸い取り、中には丸めた新聞紙を入れて吸湿。30分ほど置いて中身を取り出し、その作業を2回ほど繰り返して水分をしっかり取ってあげてください

三か月に一度は外の風にあてる

見事な快晴

どんな靴でも三か月に一度は外に出して自然の風に当ててあげる事が靴を長持ちさせる秘訣です。革靴を直射日光に当てるのは傷める原因になるので、湿度が低い晴れた日に陰干しをするといいです。

最後に

並べられた革靴

いかがでしたか。
こだわりの靴を長く愛用するための保管方法で、お気に入りの靴と魅力的なファッションをエンジョイして頂けたらと思います。