「オックスシャツ」
なんてワードよく目にしませんか?
このオックスシャツとは、オックスフォード生地のシャツのことで、
シャツでは定番中の定番アイテムです。
「オックスフォードの生地ってどんなのかわかってるし」
なんて思わずに、
どんな繊維を、どのような織り方で作られ、どうやって扱うのか。
といった部分にフォーカスして解説していきます。
オックスフォード生地とは?
オックスフォードはカッターシャツ地によく使われる
しなやかで手ざわりのよい、光沢のある綿の織物です。
オックスフォードはスコットランド生まれで、
オックスフォードシャーティングというのがオリジナルな名称。
(ちなみにシャーティングとはシャツに使われる服地のことです)
オックスフォードには白無地や色無地などのほかに縞柄のものもあり、
縞は縦方向に走っていて、たて糸が色糸と白糸でよこ糸は白糸(さらし糸)だ。
ソフトな色の感じが上品さを生みだします。
オックスフォードの特徴
オックスフォードのシャツ地の特徴はというと、
①ふっくらとしている。が、厚ぼったくない
②やわらかい風合いがある
③しなやかで、しわになりにくい
④品のよい光沢がある
⑤織目に隙間があり、そこから風が通る
⑥糸が交差したところが盛り上がっているので、汗をかいても肌にべったりつかず、さっぱりしている
⑦汗がシャツの内側にこもらないで外に発散され、風通しもよいからさっぱりしている
等が挙げられます。
オールシーズン使える生地ですが、特に春夏シーズンにはピッタリで、
空が青く高い季節によく合うんです。
オックスフォード地の織り方
オックスフォードは平織の変化織であるななこ織でつくられます。
ななこ織とはたて糸を2本とか3本、4本など引き揃えて、1本の糸のように扱う織り方。
よこ糸も2本、3本、4本などを1本の糸のように打ち込む。
あるいはよこ糸は1本だけの場合もあります。
普通の平織物はたて糸1本に対してよこ糸を1本交差させて織ってつくる。
引き揃えとは、糸と糸とを撚り合わせしないで、平行に揃えてあることをいう。
引き揃えをすると一本の強い糸に似た効果が得られるんです。
なぜオックスフォードは肌触りがいい?
オックスフォード生地は綿でできています。
綿といえば肌触りが良いのはご存知かと思いますが、なぜ肌触りが良いのでしょう?
綿繊維にはもともと天然のよじれがあります。
側面はリボン状でねじれがあり、断面はマカロニをつぶしたような形で、
繊維の中にはわずかな空洞があります。
この空洞が空気や水を取り込み、日光に当てるとふんわりしたり、
汗や水を吸ったりという、皆さんがよく知る綿ならではの特性を生み出しています。
オックスフォードのお手入れは?縮むの?
オックスフォード生地は基本的に自宅で洗濯できます。
洗濯する時には、まず絵表示ラベルをチェックしてお手入れの方法を確認してください。
洗濯機で洗えると書いてあったら、シャツを裏返しにしてカフスや衿などの汚れた部分を表に出します。そして、洗濯ネットに入れて洗ってください。
オックスフォード生地は洗濯を繰り返していると3~5%くらい少しづつ縮んでくるといわれています。
それは綿製品なので仕方がないコトなのですが、もし徐々に縮んでくることを防ぎたいなら、ドライクリーニングに出した方がいいかもしれません。
ちなみにオックスフォードはアイロンをかけずに洗いざらしで着てみても自然にカッコよく見える風合いがあるので、ノンアイロンでもかっこよく着れます。
オックスフォード地を使ったアイテム
オックスの定番と言えばやっぱりボタンダウンシャツ。
生地、ディテール、シルエット、縫製、そしてパーツに十分こだわったシャツなら『1枚で着ても魅力的なスタイルになる』というコンセプトをもとに作りあげたボタンダウンシャツです。
綿花の中で最高級の品質を誇るスーピマコットンを使用。
オックス生地のジャケットは気兼ねなく羽織れるアウターとして最高なんです。
肉厚で丈夫な『アメリカンオックス』を使用したワークジャケット。シンプルで都会的なデザインながら、ワークの実用的なディティールを取り入れ、上品だけど気軽に羽織れるジャケットに仕上がっています。
春・夏は、カットソーやシャツに合わせて、秋・冬もニットやスウェットなど、レイヤードを楽しみながらオールシーズンガシガシ着れ、使い勝手がよく、様々なコーデにマッチする、まさにユーティリティー(役に立つもの)なジャケットです。
最後に
オックスフォード生地は扱いやすく、年中ガシガシ着れ、男のワードローブにピッタリなんです。
是非チェックしてみてください。
オックスと同じく、シャツによく使われる生地の
タイプライタークロスについて書いた記事もあるので、
あわせて読んでみてください。