NANGA ROCOCO別注焚火オーロラダウンジャケトに使用する羽毛のこだわりを解説

みなさんこんにちは、コロモビト.です。

気温も下がりはじめ、アウターが必要な季節になったと思ったら、もうすぐ11月。
冬本番を前に「何か良いダウンジャケットは無いかなぁ、、、」とお探しの方も多いはず。

でも、いざ選び出すと種類や値段も様々。結局、暖かさってどう違うの?と疑問に感じますよね。

そこで今回は、現代のダウンアウター市場において日本を代表するブランドNANGAとROCOCOがコラボレーションした「別注焚火オーロラダウンジャケット」(以下「別注モデル」という。)に使用している羽毛に注目して解説を行っていきます。

NANGAとは?

NANGAは1941年、真綿の産地として知られる伊吹山の麓・滋賀県米原市で羽毛商品のメーカーとして創業。社名『ナンガ』の由来は、世界で9番目に高いヒマラヤ山脈の「ナンガ・パルバット」に由来しています。
ナンガ・バルバットは登頂の困難さ、遭難者の多さを理由に「人喰い山」という異名を持ち、恐れられています。

そんな恐ろしい山をナゼ社名の由来に・・?
そこには『困難だからこそやってやろう、みんなが登らんとこを登ったろう』という創業者の思いが込められているそうです。

NANGAで取り扱われている羽毛の種類

ダウンジャケットと言っても、冬登山仕様の本格的な物から、気軽に羽織れる街着仕様の物など様々。
NANGAのダウンジャケットに使用されている羽毛をシリーズ別にご紹介します。

ハンガリー産シルバーグース / 930FP

ハンガリー産シルバーグースを国内洗浄したもののみを使用。ダウン95%・フェザー5%で構成され、フィルパワー930FPという非常に高い保温性を持ちます。

SPDXダウン / 860FP

ポーランド産ホワイトグースを国内洗浄したもののみを使用。ダウン93%・フェザー7%で構成され、フィルパワー860FPという高い保温性を持ちます。

UDDダウン / 770FP

DXの羽毛に超撥水加工を施した高品質で高機能なダウンで、フィルパワーは770FP。羽毛と撥水剤樹脂を分子レベルで結合し、細かな粒子の壁を作ることで水の侵入を防ぐ「湿気を通すが、水は吸わない」ダウンです。

DXダウン / 760FP

スペイン産ホワイトダックダウンを国内で洗浄したもののみを使用。ダウン90%・フェザー10%で構成され、フィルパワー760FPとコストパフォーマンスに優れた高品質ダウンです。

リサイクルダウン / ~700FP

メーカー問わず回収されたダウンを再び洗浄し、本来の機能を備えた高品質なリサイクルダウンとして再利用。羽毛はリユース可能な貴重な資源のため、地球環境に配慮したサステナブルなダウンです。

フィルパワーとは?

高品質な羽毛はふわっと広がり、空気を多く含み内側の熱が放出されにくい。
これを数値化したものがFPで、羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合/いを表しています。

より簡単に説明すると、同じ量のダウンを同じ大きさの容器に入れた時どれぐらいの体積で膨らむかということ。 数値が大きくなるほどダウンの性能が良く、空気を多く含んでいるので保温性が増し、より暖かいダウンであることになります。

例えば、FP500は1オンスの羽毛が500inch3(立方インチ)の体積にふくらんでいることを表します。

フィルパワーの目安
・800FP以上:超ハイスペック 雪山などの厳しい環境でも対応可能
・700~800FP:ハイスペック 街や登山でも使える
・700~600FP:ミドルスペック 街で十分に暖かい

別注モデルではDXダウンを採用

ダウンジャケットは、保温性能が高すぎても低すぎても着用シーンが限定されてしまいます。
日常からアウトドアなどのレジャーまで、なるべく多くの方のライフスタイルにフィットし、シーンレスに着用していただきたいと言う想いから、別注モデルでは760FPであるDXダウンを採用しています。

DXダウンの魅力を深堀

スペイン産ホワイトダックダウン

スペインでは広大な土地に最新の設備を導入し、非常に衛生的で伸び伸びとした環境で水鳥を飼育しています。
とても多くの水鳥が飼育されているのにも関わらず匂いさえ気にならないほど。設備、環境、整った飼育体制により健康な水鳥が育ちます。

また、羽毛の主流である中国産の多くは、飼育日数40日未満の若い水鳥から原毛を採取していますが、スペインでは約2倍の80日程度を飼育に費やします。
大きく育った水鳥からは、丈夫で反発性が強くかさの高い原毛を採取することができ、その原毛を使ったダウン製品は長期間の使用でもヘタリが少なく、かさ高さを保ちます。

こうして得られた上質な原毛を、世界でも有数の設備と技術を備える河田フェザーにって高品質なダウンへと仕立てます。

河田フェザーとは?

1891年に創業、日本で初めてスキー&タウンユースのダウンウエアを製造した羽毛専業メーカー。高品質な原毛を国内外から厳選して仕入れ、国内の工場で洗浄・精製加工を行い、安心、安全、清潔な羽毛を提供しています。

高品質のダウン製品に欠かせない清潔な羽毛

河田フェザーが長年培った技術により、原毛に着いた目に見えないチリやホコリ、水鳥のアカや脂肪までも完璧に落とします。
完璧な洗浄と精製工程を経た羽毛はかさ高く耐久性があり、さらには菌の温床となるホコリやアレルギー源も全て取り除いてあるので、アレルギーが起こりにくいメリットがあります。

羽毛使用量のこだわり

オーロラダウンジャケット(以下「通常モデル」という。)と別注モデルは、同じDXダウンを採用していますが羽毛使用量を微調整しています。

通常モデルの羽毛使用量は150gに対し、別注モデルは140gに設定。

通常モデルの表地に使用しているオーロラテックス生地と比べ、別注モデルに使用している焚火生地は硬めのため、150gだと羽毛がしっかり膨らんでくれません。

使用量を140gにすることで羽毛に適度な膨らみが生まれ、通常モデルと同等の保温力を発揮し、同時にバランスの取れたシルエットを実現しています。

ROCOCO別注焚火オーロラダウンジャケット


NANGA定番の「AURORA」に、燃えにくい特殊な素材を使用したモデル「TAKIBI」の生地を採用した、ROCOCO別注アイテム。
難燃素材を使いつつ、760FPのホワイトダックダウンを贅沢に使用した、燃えにくいダウンジャケットは、冬場のキャンプ時のキャンプファイヤーや焚火の場面にも最適です。

詳細を見る

最後に

別注モデルに採用しているDXダウンについて解説してきましたが、魅力はしっかり伝わりましたでしょうか?
ダウンを購入される際はFPの数値やダウンの産地、羽毛使用量を意識しながら選ぶと比較がしやすくなるので是非参考にしてみてください。
今回の記事を通してダウンジャケット選びのお役に立てれば嬉しく思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!