~ グレーの真ん中 ~
アジア初の国際博覧会≪EXPO70≫が開催された1970年、大阪のとある会社の開発担当者の1人がアメリカ市場で出会ったスウェット・Tシャツ。
その独特な風合いに惹かれ、目に留まった物を端から購入、両手に抱えて持ち帰り、研究・開発し、1本の糸が生み出された。
その糸は、稀に現れる木材の複雑な模様(杢目)に似ていることから杢糸と名付けられた。
のちに日本の「杢グレー」の基準となるGR7(ジーアールセブン)の誕生である。
GR7を使用した本物の杢糸商品を世の中に届けるという熱き想いの乗っかったブランドmocT(モクティ)。
杢糸の可能性に魅せられた新内外綿株式会社が長きに渡り培い洗練させた技術力を結集。
究極の着心地とデザインを追求し、限りなく上質でシンプルなハイベーシックアイテム。
ロココでもその想いに打たれ、新たなる魅力を引き出すべく、別注を仕掛けた。
それが今回紹介するネオンスクリプトヘビーフリースの2型だ。
GR7をベースに開発されたNEON SCRIPTはテキスタイルメーカーだからこそできる糸から作るという強みがあってはじめて存在しうる。 通常ネップ生地はランダムに糸が散りばめられる。
だがしかし、ネオンスクリプトは横に流れる様なネップとボール状のネップが特徴的な表情を醸し出している。これは全て計算の上に成り立っている。
糸の紡績段階ででポリエステルを3~5%程度混ぜることにより実現した風合いは、柔らかなどこか素朴な風合いの杢グレーと絶妙に混ざり合い、懐かしくも都会的な表情へと昇華しているのだ。
そんな極上のネオンスクリプトで冬にも着られるヘビーオンスで裏起毛の生地を別注で作ってもらった。
アメリカ物にあるようなどこか雑で粗野な雰囲気のHEAVY FLEECEも好物だが、mocTが作るいつまでも着ていたい包み込むような着心地は少しささくれだった心を癒すのにちょうどよいと思ったのだ。
幅広いコーディネート・身長に対応できるようにSからXXLサイズまで作ってもらっている。 もともとゆったり目だが、さらに大き目サイズでアウター代わりにして中に着こむのもアリだと思う。
秋冬はほぼスウェットのバイヤーが仕掛けたこのアイテム。是非試していただきたい。
因みに余談だが、mocTでも使用している旧式の吊り編み機は1時間でわずか1メートルしか編むことが出来ない。 テンションをかけずゆっくりと優しく編み上げることでくったりとした柔らかさを実現している。
無染色の糸を使用した杢グレーのアイテムは着こめば着込むほど柔らかくなじみ、使用者に合わせて風合いが変化していく。 そのエイジングも存分に楽しんでいただきたい。
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