こんにちは、コロモビト.です。
「着心地の良い服」
それはヒトがずっと求め続けるだとモノだと思います。
そして
「着心地が良い」
と聞いて真っ先に思いつくようなアイテム。
それがkepaniのスウェットです。
軽く、優しく、暖かいその生地は
他のスウェットと比較して一線を画す心地よさです。
その着心地の良さはどのようにしてつくられるのか。
kepaniのスウェット生地の秘密について、まとめてみます。
今回の記事を書くにあたって、調べてもどこにも載っていない、
メーカーさんからこっそり教えてもらった情報も書いてますので
kepani好きにはたまらない内容だと思います。
KEPANIとは?
“KEPANI” とはハワイのローカル語で、
「日本人、日本の・・・」という意味です。
Kepaniのデザインは、完成されたスタイリングの中から生まれます。
すべての不要を捨てて絶対の心地よさを、たっぷりと楽しむ、味わい尽くす。
そのスタイルの一つを、表現するために、素材と向き合いデザインをしていきます。
KEPANIのスウェットの特徴
Kepaniのアイテムには、思わず二度見してしまうような、
わかりやすく目を引くデザインやディテールはありません。
これを着ておけばとりあえずおしゃれに決まるような必殺アイテムでもありません。
先に言っておきます。
「オレは派手な服がすきだから」
というヒトには相性が良くないでしょう。
そんな、デザイン先行で服を作るのとは真逆のアプローチで、
着心地や素材にとことんこだわったプロダクトです。
『軽さ』がポイント
パイル地を編むのに、シンカー機や吊り編み機がつかわれます。
「こだわった良いスウェット=吊り編み」
と思っているヒトは多いものですが、一概にそうとも言えません。
kepaniのスウェット生地は『軽さ』を追求するために
旧式のシンカー編み機でつくられます。
その結果、吊り編みでは表現できない特徴を持つことに成功しています。
「良いモノを作るにはこの製法」
というステレオタイプな考え方ではなく
「こんなモノを作るのに適しているのはこの製法」
という、モノ作りの練度の高い考え方から生まれます。
どのようにその軽さを表現しているのか。
秘密は、後ほど詳しく解説します。
洗うたびに元の形に戻る再形成性と弾力性
洗うたびに型崩れせず元の形に戻る「再形成性」「弾力性」があります。
これは、原反の状態で一度縮ませ、
さらに縫製後もタンブラー加工で縮ませます。
要するに二回しっかり縮ませているので、購入時が一番縮んでいる状態です。
着用して生地が伸びても、洗うとまた元に戻るという事です。
文字で見ると簡単なように感じますが、それだけ工程が増え、手間がかかっているというコトです。
そしてその縮みを計算して製品にできるだけの経験値が必要なんです。
経年変化も楽しめる生地感
ナチュラルでムラ感のある、奥行きを感じる生地を使っています。
着続けるうちに黒糸が色抜けし、
経年変化が生まれるのも、
長く着続けたいポイントのひとつです。
田舎のおばぁが毎晩かかさずに磨き続けた鈍く光る青銅の急須のように、
日に日に風合いが増してゆく、そんな杢感をお楽しみいただけます。
KEPANIのスウェットはなぜ着心地が良いのか?
軽くて優しい、復元力のある生地を使っているのはわかりました。
では、それらを構成する要素はなんなのか。
答えは3つありました。
1つ目は糸
2つ目は編み方
3つ目は加工
ここからはそれぞれの項目ついて、
メーカーさんから教えてもらった内容をまとめます。
ラフィ糸にこだわる
独特なヴィンテージ感のあるラフィ糸。どのような生地なのでしょうか。
世界に先駆けてリサイクルやヴィンテージという概念を付与された糸として、1990年代に誕生しました。
ラフィは、落綿と呼ばれる糸を製造する工程で削り落とされる綿を再利用しています。
落綿には短い繊維が多く含まれており、糸には自然とムラが出来ます。
そのナチュラルなムラが生み出すヴィンテージ感と着用感が愛され、発売から20年以上経った今でも、多くの皆様に選択され続けています。
引用: 大正紡績
『光沢感』と『ムラ感』を黒糸に持たせることで生まれる、独特の杢感が特徴的です。
編んでいる途中で編み機からこぼれ落ちた「落ち綿」を再利用しているそう。
これは非常に柔らかい最高級の長久綿糸なので風合いの良さが生まれます。
シンカー編み機で、あまあまに編み立てる
上で、kepaniのスウェットはシンカー編みにこだわっていると書きました。
スウェットの編み機には、吊り編みやシンカー編みがあります。
吊り編み機は一つのカム(糸口)でゆっくり編み立てをします。
吊り編みは空気を含んで軽く丈夫に編むことができます。
ちなみに昔は、吊り天編みと度詰めにより
「度を詰めてガチガチに編んだ丈夫なスエット」がポピュラーでした。
アメリカ製の二十年前のスウェット古着がへたらないのも丈夫に仕上がっているからです。
対してkepaniのラフィスウェット生地はシンカー編み機で編み立てています。
編立は通常18ゲージの編み機のところ14ゲージの編み機を使用。
18ゲージは1インチ内に「針たてが18本ある」というコトです。
14ゲージは「針たてが14本」。
つまり18ゲージより荒めの生地となります。
たとえば3ゲージだと、もっともっと荒いニットになります。
そして糸口は4個のジャガード編み機を使用して
「無地のジャガード」にして「あまあま」に編みたててます。
そしてそのあまあまの生地を「縮絨洗い」して縮めます。
あま~く編んでいるので水を吸って、キュッと目が詰まります。
この工程のおかげで綿100%の素材ながら、伸縮性がある生地になります。
起毛加工
あと、起毛の技術がすごいんです。
三重県鈴鹿市にある染色整理加工の専門会社にて特殊なシープ起毛加工を施してもらっています。
一般的に起毛加工はアクリル素材をつかって機械で起毛するようですが、
kepaniスエットは三重の起毛専門工場にて
「トゲトゲの天然の実」を使い起毛しているんです。
この部分については「三重工場の企業秘密のため」実の種類は教えてもらえないそうです。
KAPANIのオススメアイテム
ここまで、kepaniのラフィスウェット生地のこだわりについて書いてきました。
そんなこだわりの生地を使用した商品をご紹介します。
KEPANI(ケパニ) 別注 ラフィー裏起毛 セットインスリーブ クルー スウェット
通常のKEPANIのスウェットよりも身幅を広めに、丈は少し短いヴィンテージデザインに仕上げました。
「肌触り」と「着心地」にこだわった1着をお楽しみください。
KEPANI(ケパニ) 別注 ハリス ジップアップ クルーネック
フードをなくしたスウェットパーカーのようなデザインで、Tシャツやシャツの上からサラリとカーディガン感覚で羽織れます。
フードがないので秋冬はインナーとしても使いやすく、着回しが利く理想の一着に仕上がっています。
KEPANI(ケパニ) ロングビーチ スウェットパンツ
kapaniが風合いと履き心地にこだわったスウェットパンツです。
すっきりとした細身のシルエットが特徴。
ふっくらと柔らかな肌触りに仕上げ、履き心地にもこだわりました。
最後に
当たり前のようですが、服はヒトの手でつくられています。
では、
その生地は?
その糸は?
仕上げの加工は?
kepaniのスウェットを手に取ると、
その工程ひとつひとつに感謝せざるをえないような奥ゆかしさを感じます。
こんなに着心地の良いスウェットは、
たぶん世界中探しても日本でしか手に入らないんじゃないでしょうか?
是非一度手に取っていただきたいアイテムです。
コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、
またお越しいただけましたら幸いです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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