こんにちは、コロモビト.です。
東京は、ファッションのトレンドを生み出す都市の1つということもあり、多くのファッションメーカーが存在しています。
しかし、日本全国を見渡すと、まだあまり知られていないが、一度は手に取って欲しいと思える優良ブランドが多数あります。
そこで今回は、九州の福岡を拠点に活躍する「フジト(FUJITO)」にフォーカスしたお話をさせていただきます。
「フジト(FUJITO)」について
「フジト(FUJITO)」は、福岡を拠点に2002年にスタートしたメンズアパレルブランドです。
“フツウ”だけど気持ちいい
デザイナー兼ディレクターズ・オーナーは藤戸剛氏、「一見すると“フツウ”だけど、着ている人が気持ちいい服作り」を目指し企画・生産を行っています。
遊びでも使え、仕事でも着こなせる。着心地がよく、シルエットがステキで、ちょっとだけ気分が上がる楽しめる普段着が「フジト(FUJITO)」が追い求める理想のアイテムです。
イタリアの巨匠との出会い
福岡を拠点としていたということもあり、商品の魅力をなかなか伝えることが出来なかった中、あるきっかけで伝説の仕立て職人として知られる「アントニオ・リヴェラーノ=Antonio Liverano」氏と出会います。
リベラーノ氏から「こういうデザインはできるか?」という依頼を受け2年がかりで〈Liverano&Liverano×FUJITO Jeans〉が完成、これをきっかけにして「フジト(FUJITO)」ブランドは一気に注目度が高まります。
九州から世界へ
2017年春夏シーズンからスタートした「フジトスケートボーディング(FUJITOSKATEBOARDING)」は“大人が着られるストリート”として人気。
現在「フジト(FUJITO)」「フジトスケートボーディング(FUJITOSKATEBOARDING)」は、国内の有力セレクトショップをはじめ、ロンドン、ニューヨーク、パリなど海外でも注目を集めるブランドとして活躍しています。
FUJITO(フジト)アイテムセレクト
FUJITOの顔とも言えるデニム
2002年のブランドスタートから、ほぼ仕様の変更無く作り続けられているデニムジーンズ「Acer/エイサー」。
デニムの原点と言われる「リーバイス501」をデザインソースに、ブランド独自の解釈を加えて仕上げられました。生地、縫製など全てにおいて妥協することなく作り込まれた、FUJITOを代表する1本です。
・当時のディテールを忠実に再現
生地は、14.5ozの肉厚なセルビッチデニムを使用。旧力織機で丁寧に織られたデニム生地は、縦横の不均一な組織による波打つような質感が特徴的です。
フロントはボタンフライ仕様で、月桂樹のトップボタン脇にVステッチが施されており、ミシンに返し縫い機能がなかった1960年代まで見られたヴィンテージ特有の縫製を施しています。
・洗練されたシルエット
股上はやや浅めに設定されており、ヒップからワタリ、裾にかけて緩やかなラインを描くストレートシルエット。日本人の体形に合わせた、野暮ったさを感じないバランスの良いシルエットに仕上がっています。
詳細を見る絶妙なシルエットで人気のシャツコート
大きめのパッチポケットとヨーク下からのギャザーがアクセントになった、シンプルで使い勝手が良いデザイン。生地は、ワークテイストを感じさせるT/Cツイルを使用しており、適度な肉厚と柔らかさを兼備しているので、春先などの季節の変わり目に最適な着心地となっています。
ブランド人気の定番シャツ同様、仕立ては佐賀県唐津市のシャツ専門工房の熟練の職人によるもので、細かなステッチワークも必見。素材選びから仕立ての縫製まで、FUJITOらしいこだわりが詰まった1着に仕上がっています。
・熟練の職人による丁寧な仕事
フロントには、アクセントとなる大きなポケットを配置。ポケット裏はヘリンボーンテープで補強が施してあります。
FUJITO人気の定番シャツ同様、仕立ては佐賀県唐津市のシャツ専門工房の熟練の職人によるもの。細かな運針(3cm毎に24針)で丁寧な縫製が魅力です。
・大人のリラックスシルエット
ゆとりのある身幅とドロップショルダーにより、サっと羽織れてリラクシーな着心地に。バックヨークに施された細かなギャザーが形成する、程良くふんわりとしたシルエットも魅力です。
また、裾の両サイドに小さめのスリットが施してあるので、閉じて着ても快適な着心地に。Tシャツから厚手のニットまで様々なアイテムと合わせていただけ、上品な雰囲気が漂うFUJITOらしく仕上げられたシャツコートです。
詳細を見る細かいステッチワークなどこだわりが詰まったシャツ
絶妙なサイズ感が好評のビッグシルエットシャツ。
レギュラーカラーにフレンチフロントというクラシカルなデザインを、リラックスシルエットで仕立てたアイテム。生地はオーガニックコットンにワッシャー加工を施し、春夏に最適な軽やかな着心地が魅力です。
・なめらかでソフトな風合い
オーガニックコットンを使用した薄手の生地を使用。ワッシャー加工を施すことで、ナチュラルなシワ感と柔らかな風合いが加わり、表情豊かな動きのある仕上がりに。サラっとした質感で肌あたりも良く、春夏も快適に着用していただけます。
・卓越したステッチワーク
ドレッシーでナチュラルな印象を与える、フレンチフロントのレギュラーカラーデザイン。このシャツを仕立てる縫製は、佐賀県唐津市のシャツ専門工房の熟練の職人によるもので、細かな運針(3cm毎に24針)やコバステッチ、折り伏せ縫いなどの丁寧な仕事により、カジュアルシャツながらドレスのような品を感じさせます。
詳細を見るユーモアのあるバスクシャツ
有名画家が着用していたものをイメージした、不揃いの間隔のボーダーデザインがポイントの遊び心のあるバスクシャツ。
強めに打ち込まれた独特な生地感、シンプルなカラーでコーディネートに取り入れやすい仕上がりとなっています。
・シンプルな中のこだわり
首元はバスクシャツ定番のボートネック仕様。少し詰まったつくりになっているため、首周りがスッと引き締まった印象になります。
裾と袖口の少し太めにとられたリブは程よいこなれ感を演出。
裾の両サイドにはスリットが入っており、動きやすく着脱の際もスムーズになります。
・バランスの良いサイジング
ゆったりとした身幅のリラックスシルエット。身幅とのバランスを考えた長すぎない丈は、野暮ったさを感じさせない仕上がりに。
こだわりの生地の機能性も相まって、シーズン問わず愛用していただけます。
20周年記念アイテム
FUJITO20周年を記念して別注したジャケット。
FUJITOの始まりであり顔でもある、デニムを彷彿とさせるインディゴカラーの生地を使用。シンプルなテーラードジャケットに、カジュアルの要素を取り入れることで堅苦しくないデザインで仕上げられています。
上品なルックスながら、ストレッチを効かせたリラクシーな着心地も魅力です。
・丁度良い上品さ
シンプルな2つボタンに、襟元はクラシカルなノッチドラペルを採用。バックスタイルはノーベントで、ラペルや裾にはコバステッチが施されており、ドレッシーな仕立てに。
袖はボタンなしの筒袖で、フロントにパッチポケットを配するなど、程良くカジュアルの要素を取り入れ、使い勝手の良いデザインになっています。
・ノンストレスな着心地
生地は、シャリ感がある薄手のデニム調の生地を使用。伸縮性を持たせているので、すっきりした見た目ながらストレスを感じさせない着心地に。薄くドライな質感で、春夏のシーズンは特に活躍してくれます。
また、袖裏には、滑りの良い裏地を使用しているのでスムーズに羽織ることが出来ます。
詳細を見る洗練された大人のシルエット
FUJITOの始まりであり顔でもある、デニムを彷彿とさせるインディゴカラーの生地を使用。テーパードシルエットに、センタープレスという綺麗なシルエットで仕立てました。
上品なルックスながら、ウエストは総ゴムにストラップのイージー仕様に加え、ストレッチを効かせたリラクシーな穿き心地も魅力です。
・きちんと感のあるデザイン
ウエストは総ゴムで、ストラップで調節が可能なイージー仕様。ウォレットやキーチェーン用に、ウエストの前後に1本ずつベルトループが配されています。
フロントはジップフライで、両サイドには差し込みやすいスラッシュポケットを配置。
イージーパンツながら、センタープレスを入れる事でキレイめのルックスに仕上げています。
セットアップも楽しめる
先ほどご紹介した同素材のジャケットとのセットアップが可能。上下合わせて着ることで引き締まったスタイリッシュな着こなしが完成します。
詳細を見る最後に
今回は、福岡のブランドをご紹介すると言うこともあり、ファッションブランドが「なぜ東京に集まるのか?」という点について考えてみたいと思います。
一般的な考えだと、
・東京は、日本の経済の中心地で人口が多いから。
・東京は、若者文化やストリートファッションの発信地で、多様な文化がファッションにも反映されから。
・東京には多くのデザイナーやアーティストが集まっており、クリエイティブな環境が整っているから。
などを挙げることができます。
しかし、一般的にはあまり知られていない、更なる大きな理由があります。
ここからは筆者の体験談。
アパレル業界に長年身を置く筆者は、大阪のとあるメーカーと下記のような会話をしたことがあります。
筆者:「大阪と東京で展示会を開催するのは大変じゃないの?」
メーカー:「そうですね、コストもかかるし大変です。」
筆者:「じゃあ、展示会は大阪だけにして東京で展示会をしなくても良いんじゃない。人気あるブランドなんだから、取引先もみんな大阪まで来てくれるでしょ」
メーカー:「それもそうなんですけど、雑誌社は大阪まで来てくれないんで・・・」
筆者:「あ、なるほどね!」
そうなのです。ファッションの場合、雑誌からトレンドが生まれることが多いことから、ファッション誌などに取り上げてもらうことはとても重要なのです。
今はSNSなどのネット環境を利用して情報発信をすることは出来ますが、それでもファッション雑誌の影響力は大きく、雑誌社とのつながりを維持し続ける為にも、東京で展示会をすることはとても重要だと教えてくれました。
また、お店が東京にあることで、テレビなどに露出するチャンスが生まれます。
ちなみに筆者のお店も原宿にあった為、芸能人の来店やテレビ撮影、ドラマや映画などへの衣装協力など、立地による恩恵を多数受けました。
ファッション業界では「プレス=広報」というのが大きな役割を果たすというのも、東京にファッションブランドが集まる理由の一つです。
そのような意味からも、福岡を拠点に活動を続けながらも、いま大きな注目を集めている「フジト(FUJITO)」の魅力をうかがい知ることができます。
コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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