タートルネック

防寒性とファッション性を兼ね備えた『タートルネック』着こなし講座

こんにちは、コロモビト.です。

コロナ禍、またロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり高騰する光熱費。

そんなさなかに小池百合子都知事が「首のところを温めると、防寒効果が高いと言われております。」と話し、一躍脚光を浴びることとなった『タートルネック』。

またフランスのマクロン大統領がタートルネックを着用し、ロシアによるウクライナ侵攻で高騰する暖房費の節約を強調するなど、日本だけではなく欧州でも『タートルネック』を推奨する動きは拡大しています。

確かに『タートルネック』は、防寒性に優れた寒い季節に最適なアイテムなのですが、「タートルネックをおしゃれに着こなす自信がない」また「タートルネックは、おじさんくさくてダサい」というお声もちらほらと耳にします。

そこで今回は、『タートルネック』にフォーカスし、おしゃれに着こなすポイントについてお話をさせていただきます。

「タートルネック」・「ハイネック」・「モックネック」

首を包み込むように作られた襟のデザインは、一般的に3つ分類されています。

それぞれのデザインで着た時の印象が変わるので、シェアしておきましょう。

タートルネック

「タートルネック」は、首に沿って伸ばしたニットやカットソーを折り返して2重にして着る襟のデザインのことを呼びます。

「亀=turtle」が甲羅から首を出す様子に似ていることから名付けられたと言われています。

襟の高さとボリューム感が上品で知的な印象を演出してくれます。

ハイネック

「ハイネック」は、首に沿って長く仕上げた襟のデザインのことを呼びます。

「タートルネック」が折り返して2重にして着るのに対し、「ハイネック」は折り返さずに着るデザインに対して使用されます。

「タートルネック」に比べてボリューム感が減ることで、クールでスポーティーな印象を演出してくれます。

モックネック

「モックネック」は「モック・タートルネック=Mock Turtleneck」を略した呼び名です。

「モック=Mock」とは「偽の・まがいものの」という意味があり、直訳すると「まがいもののタートルネック」となります。

本来はハイネックよりも高さのあるネックデザインを指して使用されていましたが、現在は逆に襟の高さが低いハイネックに対して使用されるのが一般的です。

クルーネックよりも上品で、ハイネックよりもカジュアルな印象を演出してくれます。

フォーマルな印象を演出してくれる「タートルネック」

ベートーベンなどの肖像画を見てもわかるように、古くからエレガントな印象を演出する際には、首を出来るだけ見せないようにするという風習があります。

「タートルネック」は、首を見せないデザインということもあり、ノーネクタイのシャツスタイルに比べても、よりフォーマルな印象を演出してくれるとも言われています。

「タートルネック」の歴史

出典:LIFE

「タートルネック」の歴史を紐解いてみると、1890年頃に漁師やスポーツをする際の防寒を目的にイギリスで考案されたと言われてています。

イギリスでの呼び名は「ポロネック=polo neck」、1920年頃に男性の装いのカジュアルかが進む中、「タートルネック」が生み出す知的な雰囲気から上流階級の人達の間でも人気が高まります。

その後アメリカに進出し、イギリスでは男性中心に人気を博していた「タートルネック」が女性からの注目も集まり、1950年代に「マリリン・モンロー=Marilyn Monroe」をはじめとするハリウッド女優が愛用すると若者たちの間で急速に広まります。

出典:thebeatles

1960年代になると「ビートルズ=The Beatles」「ローリング・ストーンズ=The Rolling Stones」がファッションに取り入れたことでクールな印象を演出できるアイテムとして人気に拍車がかかります。

イギリス王室のドレスコード事件(イギリスの女王の夫がジャケットにタートルネックでレストランに入ろうとして断られる)やアメリカのエドワード・ケネディー上院議員(ジョン・F・ケネディー元大統領の弟)が愛用していたという歴史的な背景を経て、現在欧米諸国では「タートルネック」がフォーマルな場面でも通用するアイテムとして、ある程度認められています。

「タートルネック」を使用したスタイリング

テーラードジャケットで作る大人スタイル

「タートルネック」を使用したスタイリングで、まず思い浮かぶのがテーラードジャケットとのコーディネート

カジュアルな印象にまとめたい時にはカットソー、シックで落ち着いた雰囲気を演出したい時にはニットと、「タートルネック」に使用された素材で使い分けるというのもおすすめです。

エレガントなコートスタイル

ロングコートに「タートルネック」をコーディネートすることで、洗練されたエレガントな雰囲気を演出してくれます。

ボトムスに細身のパンツを合わせれば、シンプルな中にもファッション性を感じさせるヨーロピアンスタイルが完成です。

上品さをプラスしたアメカジスタイル

クルーネック中心のアメカジスタイルのインナーに「タートルネック」を着るのもおすすめです。

クルーネックに比べて上品な印象を演出してくれる「タートルネック」とのコーディネートは、ラギット(武骨)な中にも上品さをプラスした、「こなれ感」のあるアメカジスタイルにまとまります。

首回りをアクセントにしたレイヤードスタイル

クルネックやパーカーが中心となるヴィンテージスウェットですが、「タートルネック」も存在します。

首回りが寂しい印象になりがちなベストのコーディネートも、インナーに「タートルネック」を着ることで季節感を表現することができます。

まずは「クロ=Black」から

「タートルネック」を初めて購入することを考えている方には、迷わず「クロ=Black」をおすすめします。

「クロ=Black」のタートルネックは、着回し力が高く、インナーとしてはもちろん、「タートルネック」を主役にしたおしゃれも楽しめます。

「タートルネック」セレクト

GICIPI(ジチピ) TIGRE ティーグレ タートルネック リラックスフィット ニットソー

首元がチクチクしないタートルネック
GICIPI定番で人気商品の一つ、ソフトコットンタートルネックニットソー。柔らかくやさしい肌あたりが、多くの人の心を掴むイタリア産のインナーです。

肩幅と身幅に程よいゆとりを持たせることでベーシックなフィット感にアップデート。コットンニットでウールのような首元のチクチク感はなく、より着こなしやすい一枚に仕上がりました。

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HARLEY OF SCOTLAND(ハーレーオブスコットランド) メリノ カシミヤ タートルネック ニット

メリノ×カシミヤの柔らかな風合い
スコットランドにて1929年創業の老舗ニットブランド「HARLEY OF SCOTLAND」。こちらは、2020年より新たに展開が加わった”メリノ×カシミヤ”の混紡糸で編み立てたタートルネックセーター。

ウール素材の中でも最高級と言われているメリノウールと、別名「繊維の宝石」と呼ばれている高級素材カシミヤをブレンドした贅沢な一着。 ウールのチクチク感がなく、滑らかで極上の肌ざわりと抜群の保温力を持ったセーターです。

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RE MADE IN TOKYO JAPAN(アールイー) ドレスウール ジャージー タートルネック

大人の上品さを演出するタートルネック
Reがブランド創設時よリ製作する、上質なウール100%の洗えるハイゲージニット。秋冬コーディネートに大人の落ち着いた雰囲気を演出してくれる、タートルネックモデルです。

滑らかで光沢が美しい生地は、ウール100%とは思えない柔らかな肌触り。素材の良さを活かし、シンプルかつ品のある1枚に仕上がりました。

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KEPANI(ケパニ) マンチェスター3 / ラフィー裏起毛 タートルネック スウェット

ふっくらと優しい着心地で首元もあったか
旧式のシンカー編み機で編み立てた、着心地抜群のタートルネックネックスウェットです。KEPANIの代名詞である『ラフィー裏起毛』は暖かく、柔らかな肌触りが大きな特徴。『肌触り』と『着心地』にこだわって仕上げた一着です。

プルパーカーをベースにタートルネック仕様に変更したユニークなデザイン。 定番のクルーネックスウェットとはまた違った印象で、一枚ではもちろん、ジャケットなどのインナーとしてもコーディネートにアクセントを加えてくれます。

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GOODWEAR(グッドウェア) ロングスリーブ タートルネック ポケットTシャツ

デイリーに使える丈夫なタートルネックTEE
GOODWEARより、定番のポケット付きTシャツの長袖タートルネックバージョン。上質なアメリカ綿を重厚に編込んだ7.2ozのヘビーウエイトな生地を使用し、ハリとコシのある丈夫な1枚です。

デイリーに使いやすいベーシックなデザインながらも、リブ仕様のタートルネックと胸ポケットが程よいアクセントとなり、1枚でもサマになる長袖Tシャツに仕上がっています。

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最後に

筆者が子供のころは「とっくりセーター」と呼ばれていた「タートルネック」。

当時は「とっくりセーター」に「半ズボン」という、今思えばアンバランスな格好をして走り回っていました。

防寒性の高さゆえに、汗をかいて首回りがびしょびしょ、子供にとっては本当にありがた迷惑なアイテムでした。

そんな、嫌な思い出しかない「タートルネック」ということもあり、大人になっても避けていたのですが、テーラードジャケットに合わせて「タートルネック」を着ている「ビートルズ=The Beatles」の写真に憧れて「タートルネック」を購入。

子供のころ着せられたいた「とっくりセーター」とは素材が違う為か、とても快適な着心地、今では冬のヘビロテアイテムとして愛用しています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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