こんにちは、コロモビト.です。
「おしゃれの基本は足元から」と言われるように、靴(シューズ)はコーディネートをおしゃれにまとめる為に、とても重要なアイテムとなります。
大人の男性ならば、普段はスニーカーを履いていても、ここぞという時の為に「本気の革靴」を一足は揃えておきたいものです。
そこで今回は、“靴の聖地”と言われる英国ノーザンプトン生まれのシューズブランド『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』にフォーカスしたお話をさせていただきます。
『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』について
『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』は1886年に「Joseph Cheaney=ジョセフ・チーニー」が英国ノーザンプトンで創業したシューズブランドです。
130年以上の歴史の中で、買収などを経験しましたが、2009年からは同じくノーサンプトンにおける靴作りの名門「チャーチ=Church’s」創業家が経営者となり、再び独立ブランドとしてスタートします。。
その後、英国のシューズブランドはクラシックな路線を継続している所が多い中、『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』は、クラシック路線を抑えつつ、現代的な感覚や、時代の流行を取り入れたシューズも企画製造し、現在は世界各国で人気を博しています。
“靴の聖地”ノーザンプトン
ノーザンプトンが“靴の聖地”と言われる理由について軽く触れておきましょう。
ノーザンプトンはイングランドの中東部に位置し、ロンドンから約100km北上したところに位置しています。
ノーザンプトンは、中世からイングランドの皮鞣し(なめし)業の中心地として栄え始めました。これはノーザンプトンが緩やかな丘陵地帯に囲まれ、皮を鞣すために必要不可欠なタンニンの元となるオーク(樫の木)が豊かに自生することに起因しています。
またオーク(樫の木)は、靴の原型となるラスト(木型)を作る材料にも適していると言うこともあり、その後、革靴を作る業者が増え“靴の聖地”と呼ばれるようになったとされています。
皮と革の違い
「皮」も「革」も「かわ」と読みますが、それぞれで使い方が異なります。
「皮」は動物の体から剥がされた加工前の状態、一方「革」は皮を製品として使えるように鞣し加工を施した後の状態で使います。
英語では
皮・・・「skin=スキン」または「hide=ハイド」
「skin=スキン」と「hide=ハイド」は動物の大きさによって使い分けられています。動物の子供または羊や豚などの小動物の皮は「skin=スキン」、牛や馬などの大きい動物は「hide=ハイド」と動物の大きさで使い分けられています。
例
牛の皮:「Cowhide=カウハイド」
羊の皮:「Sheepskin=シープスキン」
ちなみにアメリカでは皮重量25ポンド(約11kg)以上のものを「hide=ハイド」,それ以下のもの「skin=スキン」と規格されています。
革・・・「leather=レザー」
例
革靴:「leather shoes=レザーシューズ」
革ジャン:「leather jacket=レザージャケット」
「そんなこと知っている」という方が多いと思いますが、知らなかったという方は、この機会に覚えておくと良いと思います。
『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』の魅力
靴職人による工場一括生産
現在は、工程の一部を外注に頼る靴メーカーが多い中、『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』では、全ての工程を熟練した靴職人によって手作りされています。
その工程は160以上、一足作るのに約8週間の時間を掛けて丁寧に作り上げています。
修理可能な「グッドイヤーウェルト製法」
『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』の革靴は、一部の商品を除き「グッドイヤーウェルト製法」が採用されています。
グッドイヤーウェルト製法とは、中底とアッパー(甲革)、コバの3つを縫い付けた後に、ソール(本底)を縫い付ける製法のことを呼びます。
グッドイヤーウェルト製法の魅力は
・耐久性と耐水性に優れている
・唯一無二の履き心地
・ソール(靴底)の交換・修理が可能
など、一足の靴を大事に長く愛着を持って履くのに適しています。
下記再生ボタンをタップするとイメージ動画が再生されます。
※動画を再生すると音声が流れますのでご注意ください。
『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』3選
数ある『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』の代表的な革靴を3つご紹介させていただきます。
LIME(ライム)
モダンな表情が魅力の本格英国靴
JOSEPH CHEANEYのストレートチップモデル『LIME(ライム)』。
「本格的な英国靴をより多くの方に着用してほしい」というメーカーの願いから生み出されたシティコレクションのうちの一足です。
その中でも、キャップトゥのライムは最もクラシックなデザイン。冠婚葬祭からビジネスシーンまで対応できる汎用性の高さが魅力です。
日本人の足に合いやすい木型
やや幅広の11028ラスト(木型)を採用。長めのノーズとラウンドトゥの組み合わせがモダンでドレッシーな印象を醸し出しています。
一般的に幅広甲高とされている日本人の足型に合いやすいラストになっており、履きやすさについても定評を得ています。
詳細を見るCAIRNGORM H(ケンゴン H)
ドレスとカジュアルが融合したシューズ
ジョセフチーニーの定番モデル「ケンゴン 2 R」にアレンジを加えた「ケンゴン H」。
ミリタリーシューズに由来する独特の切り替えやステッチワークを継承し、木型はややスマートな印象の175ラストに。ドレスとカジュアルの要素を融合させることでオン・オフ問わず楽しめる一足に仕上がっています。
雨の日でも着用できるラバーソール
ハルボロ・ラバー社のダイナイトソールを採用。濡れた路面でもグリップ力を発揮し、雨の日でも履ける実用的なラバーソールです。
コバには、ほこりや雨水の侵入を軽減する「ストームウェルト仕様」が施されています。アッパーをウェルトに縫いこむ際、山型のひだを作り縁に縫い付けることで、ウェルトとアッパーの隙間から水や砂が浸入してくるのを防ぎます。
詳細を見るCAIRNGORM 2C(ケンゴン 2C)
上品さとタフさを兼ね備えたシューズ
重厚な見た目のなかに品の良さが感じられるジョセフチーニーの定番モデル「CAIRNGORM 2 C(ケンゴン)」。
英国らしいクラシカルなデザインとミリタリーシューズ特有のタフさを兼ね備えている一足です。
雨の日も履けるタフさ
ラバーソールの中でも、極めて高いグリップ力と安定性を誇る「コマンドソール」を採用。
雨上がりやゴツゴツとした石畳などを歩いても疲れにくく、気軽に履ける革靴としてもおすすめです。
最後に
その昔、多くの品々が熟練された職人たちの手で生み出され、当時の消費者は、修繕を繰り返しながら大事に扱っていました。
現在ヴィンテージと言われる衣料などは、そのような物を大事に扱う人々がいた為に存在しています。
130年以上の歴史を誇る『JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)』は、今でも熟練された職人たちの手作りにこだわった製品作りを続けてる、まさにヴィンテージを今なお作り続けているブランドと言っても過言ではないのではないでしょうか。
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