秋も深まり寒くなると手放せないセーター。
その中でも1枚でおしゃれを演出できるのが「ガンジーセーター」です。
元祖フィッシャーマンセーターと言われており、機能性も高く落ち着いた雰囲気が大人の秋冬コーデアイテムとして大活躍。
ここではガンジーセーターの特徴や魅力について解説していきます。
フィッシャーマンセーターの元祖「ガンジーセーター」とは?
英仏海峡に位置したイギリスのチャンネル諸島の中にガンジー島があります。このガンジー島から生まれたものが「ガンジーセーター」です。
近接するジャージー島で生まれた「ジャージーセーター(ジャージー生地の起源)」、アイルランドのアラン諸島で生まれた「アランセーター」などフィッシャーマンセーターの元祖にあたります。
今ではファッションアイテムですが、もともと漁師たちが極寒の海でも寒さに負けず働くためのワークウェアとして作られたのです。
濃紺色のセーターに使われる繊維にはクリンプ性(縮れ)のある未脱脂ウールを採用しています。糸はぎゅっと強くねじり合わせており、強く編み込まれているため防水・防寒性能を高める工夫がなされていました。
伝統的なガンジーセーターの特徴
ワークウェアとして誕生し、防水・防寒対策がなされた機能性の高いガンジーセーターとはどのようなものだったのか?
その特徴を具体的にみていきましょう。
表裏のないやさしいデザイン
漁師のワークウェアとして誕生したガンジーセーターは表裏のないデザインでした。
夜の海は暗く、はっきりとモノが見えません。そんな状況でも表裏を気にすることなく着用できるよう工夫されたのです。また汚れても裏返して着ることができるなど、利便性が高く実用的であったことが伺えます。
重厚でデザイン性のある編み込み
防水・防寒対策として糸の密度を上げるように編み込まれており、頑丈で継ぎ目のない編み方は「シーメンズ・アイアン(船乗りの鎖)」として知られています。
また胸部分に錨(いかり)や網にロープといった海を連想させる編み込み模様が特徴的です。これは各家系に伝わる模様であり、無事を祈って編まれたと言われている一方で不運にも遭難して打ち上げられた際に身内を判別する手段でもありました。
温かさを感じる立ち襟
立ち襟になっているのは少しでも寒さから体を守り、保温性を高めるためです。肩から首元にかけて動きやすさを追求した編み込みになっています。
首には頸動脈が通っており、首を冷やすと体も冷えることを当時の人々は感覚的に理解していたのかもしれません。
サイドスリットの入った裾
ガンジーセーターは動きやすさを重視し、着丈が短くタイトなシルエットをしています。それに加え体の可動域を抑制することのないよう、裾のサイドにはスリットが入っているのです。
こうした細やかな気遣いが多く見られるのがガンジーセーターの魅力と言えます。
寒い季節のコーデの主役「ガンジーセーター」
寒くなる秋冬はファッションアイテムが増え、おしゃれコーデを楽しみやすい季節です。
その一方で、ジャケットでは少し堅いイメージが強い、アイテムを重ねたコーディネートが難しいなど秋冬ファッションに悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで活躍するのがカジュアルなのに品のある「ガンジーセーター」です。別の何かと合わせることなく編み込みや模様がアクセントになりおしゃれ感を演出します。
デザインだけでなく保温性も高いため1枚着ているだけで清潔感があり落ち着いた大人ファッションの完成です。
寒さが厳しくなればサラッとアウターを羽織るだけ。無地と違い編む込み模様があるだけでおしゃれ感がアップします。
シンプルで保温性の高いガンジーセーターは着回しやすく、堅苦しくない大人ファッションの主役となるアイテムなのです。
伝統と現代をミックスしたおしゃれ「ガンジーセーター」
ここまで伝統的なガンジーセーターの特徴などについて解説してきました。シンプルで機能性の高いアイテムですが、さらに現代要素をミックスしたおすすめのガンジーセーターと、ガンジーソックスを紹介します。
GUERNSEY WOOLLENS(ガンジーウーレンズ) トラッド ガンジー オーバーサイズ プルオーバー 15440
詳細を見る従来のタイトシルエットとは異なり、現代トレンドを取り入れたオーバーサイズのガンジーセーターです。
本場イギリス製でクラシカルなシンプルデザイン。前後どちらでも切れるネックや編み込み模様、裾に入ったスリットなど伝統的なディテールがむしろ新鮮です。カラーもアラン・キャメル・ミッドグレーの3色を展開しており、落ち着きと清潔感を与えてくれます。
ROTOTO(ロトト) R1378 ガンジー パターン クルーソックス 15360
詳細を見るガンジーセーターのディテールをそのまま足元に落とし込んだローゲージソックス。
つい靴を脱いで足元を見せたくなるような編み込み模様と鮮やかなカラーが目を惹きます。羊毛の中で最も高級とされるメリノウールを使用しており、肌触りも抜群です。さらに保温性、防臭力、通気性に優れているため、足元が蒸れやすい秋冬に活躍すること間違いありません。
最後に
フィッシャーマンセーターの元祖「ガンジーセーター」の魅力についてお届けしてきましたがいかがでしたか。
その編み込みがアクセントになり、さりげなくおしゃれ感を演出できるので1枚持っているだけでも便利です。
今回の記事で「ガンジーセーター」に興味を持ち、秋冬コーデの参考にしていただけたのであれば嬉しく思います。
ウールのセーターは羊毛特有の匂いがすることがあります。
セーターの匂いを取る方法もあるのであわせて読んでみてください。
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