【徹底対談】Good On、その魅力に迫る。【Vol.1】

こんにちは、コロモビト.新人ライターのかわしまです。

“Good On(グッドオン)”というブランドを皆様ご存知でしょうか。

毎日何気なく袖を通したくなるような究極のデイリーウェア

をコンセプトに上質なアメリカンコットンに拘ったTシャツやスウェットシャツなどを提供しているアパレルブランドで、その注目度は近年うなぎ上り。

今回は、YouTubeなどの各メディアでも話題沸騰中のGood Onさんの展示会にお邪魔して、製品の魅力やこだわりはもちろん、創業当時の苦労話からこれからの展望についてまで、興味深いお話を伺ってきました!!

これから全3部にわたりましてその内容をインタビュー形式でお伝えします。

弊社とGood Onさんは実はかれこれ6年のお付き合いながら今回が初めてのインタビュー。ほかのメディアでは語られていない、聞きたかったあんなことやこんなこと、たくさんお答えいただいてあっという間の一時間でした。

はじめに

Good Onブランドプロフィール

アメリカが大量消費時代に入る以前の衣料品は生地・縫製の質に優れ、何十年も昔の製品が古着としての価値を得て今も多く残っています。
こういった製品の、今もなお着続けられるほどの丈夫な作りや、愛着とともに増していく風合いに魅了されて、Good Onの製作がスタートしたのは1997年のこと。

質より量を求めるアメリカの現状において、こだわった物づくりに対して熱くなってくれる工場や生地屋は存在するのだろうか?

この難題をクリアすることから取り組み、以来20年にわたって品質と技術を高めながら、全てにおいてこだわった古き良きアメリカの名品を今に落とし込み、毎日何気なく袖を通したくなるような究極のデイリーウェアを生み出し続けています。

オフィシャルホームページより引用(https://www.good-on.com/)

弊社で取扱いのあるGood On製品はこちらから

登場人物プロフィール

ヒロサワさん(写真中央)

株式会社ビーグッドカンパニー入社24年。”Mr.Good On”の異名を持つGood Onの営業部長。

ノムラさん(写真左)

株式会社ビーグッドカンパニー入社10年。弊社の担当営業さん。

・かわしま(写真手前)

株式会社ロココ入社2年。コロモビト.新人ライター。

Good Onとおふたりの出会い

–まず最初に簡単に自己紹介をよろしくお願いいたします。–

ヒロサワさん(以下Mr):営業部長っていうんですかね。入社はもう24年になります。Good Onを作った年に入社しまして、営業一筋でやっております。

— Good Onブランド立ち上げの時から関わられてたような感じでしょうか??–

Mr:厳密に言うと立ち上げてこれから売っていくぞといった時に入社しました。

–なるほど。某YouTubeチャンネルいわくMr.Good Onの異名を持っておられるとか..–

Mr:決して自分で言ってるわけではないんですよ 笑

–ああ、自称ではないんですね 笑 ありがとうございます。

次にGood Onとの出会いも簡単にお話をお願いします。–

Mr:ずっとファッションの仕事に進みたくて、求人誌でたまたま見つけたのが今の会社です。当時はアメリカのカジュアルウエアを輸入していて、営業職として入社しました。

アメカジ全盛期で、みんなこぞってバイト代で古着を買うような時代でしたね

–ヴィンテージブーム真っ只中、といった感じですね。では、ノムラさんも簡単に自己紹介をお願いします。–

ノムラさん(以下N):Good Onの営業を担当しているノムラです。

僕は入社10年くらいです。ヒロサワとふたりでやっているんですが、近年主に担当しているのが海外のディーラーさんです。

–Good Onとの出会いを教えてください。–

N:服飾の学校を卒業して、販売からアパレルの世界に入って、いくつかのメーカーで勤めた後にカナダに留学したり色々してたんですけど、10年前に見つけたのが今の会社です。

Mr:これ余談なんですけどすごい話があって。

–なんですか!!気になります。–

Mr:実はノムラ一回落としてるんですよ面接で。

でも採用した子が2,3日で来なくなっちゃって。

求人また出すにも経費掛かるしどうしよう~って会社の外にタバコ吸いに出たらいたんですよノムラが。

N:たまたま歩いてて。

Mr:何日か前にお断りして、まさかこんなところでまた会うと思ってないからどうした?!って感じで。

N:本当にたまたま友達と飲んでて。会社の前通る時に”この前ここ受けたけど落とされてさあ~”とか言ってたらまさかって感じで。そのままちょっと立ち話したんですよね。

Mr:そんでまだ仕事決まってないって言うんで明日から来いって言って。

–そんな話あるんですね本当に

Mr:それでもう10年頑張ってくれてるのでたいしたもんです。

–ありがとうございます。次にベタな質問ですがGood Onの名前の由来を教えてください。–

Mr:これは代表がつけたんですけど、Good Onっていう言葉はないんで造語なんですよね。

ただ何々Onには~し続けるっていう意味があって。

–良いものであり続ける、みたいな感じですかね?–

N:一応”Good On You”っていうと似合ってるね!!みたいなニュアンスもあって。

スタンダードで誰でも似合う、みたいなところですかね~。

アメリカ文化からの影響

–なるほどー、ありがとうございます。

Good On製品はスタイルを選ばなないオーソドックスなデザインながらもベースとして古き良きアメリカンカジュアルウェアの雰囲気を感じます。

おふたりとも先程のお話しにもあった通りヴィンテージ古着ブームを通ってアパレルの世界にこられたのではないかなあと思うのですが、服以外に何か影響を受けたカルチャーってありますか?–

Mr:影響を受けたのはやっぱり映画ですよね。

僕小学生くらいの時にグーニーズとかE.T.をリアルタイムで観たんですよ。

アメリカの同年代の子供たちが乗ってる自転車なんてかっこいいんだ!!と思って。

E.T.の自転車はクワハラでしたっけ。日本のメーカーですよね。–

Mr:そうそう。もうあれを観てこぞってみんなマウンテンバイクを買うわけですよ。もう完全にやられましたね。かっこいい!!って。

あとロッキーとか、ビバリーヒルズコップとか。

いまだにやっぱりかっこいい。リーバイス501穿いてスタジャン。

–赤いベンツSL乗ってましたよね。オープンモデルの。–

Mr:そうでしたね 笑

まずそもそも日本の気候ではTシャツにスタジャン着れないですからね。

服以外にも、クルマ停めるのにバンパーぶつけて止めるとか、銃をジーンズのウエストにしまうとか、すべてがかっこよかった。ロッキーにしても、スウェット切っちゃうんだ、みたいな。

一同:笑い

Mr:そんなのありなんだ!!って思いましたね。

–ノムラさんは何かありますか?–

N:僕も結構同じで、グーニーズは当時映画館に観に行きました。

初めて映画館で観た映画だったんですよ親に連れられて。

もちろんE.T.も観たし、スタンドバイミーも観たし、なんていうか自然とアメリカへの憧れはありましたね。

ディズニーランドなんかいくと昔のアメリカ西部みたいな町並みあるじゃないですか、あんなん見てもかっこいいなあって思ったし。

それでそのあと古着好きになっていって今も洋服の世界に居るんですけど、って感じですかね。

Mr:なんかよくよく考えたらあの頃は日本全体がアメリカに憧れてた時代だったよね。

クルマもそうだし、食べ物もそうだし。ハンバーガー食べたりして。

全部アメリカっぽく作ってた気がしますよね。

80年代アメリカ映画の話でつい盛り上がってしまいました

転機は3.11

–ありがとうございます。やっぱりそういったカルチャーに影響を受けていらっしゃるんですね。映画館で観るグーニーズ、うらやましい限りです。

Good Onの製品もかつてはそんなアメリカで作られていましたよね。(※現在も一部商品はアメリカで製造)

次に、お仕事を今までされてきた中での苦労話みたいなのがあれば教えてください。–

Mr:昔はね、MADE IN USAってだけで服が売れてたわけですよ。

とはいえ、インポーターやってた会社が一から作ったブランドなわけですから、初めはもちろん認知度も低かったし全然売れないわけですよ。

とにかくディーラーさんに声をかけまくって、IFF(※繊研新聞社が主催する日本最大級のファッションビジネス展示会)にも一回目から出て、どうやって広げていこうかって。

10年前くらいまでは本当に売れなくって。やめてやろうかと思ったことも何回もありました。

全部が苦労でしたね 笑

でもアメリカで作る。とにかくロットがたくさんあって数を作んなきゃいけない。今はお陰様でたくさんの人に買っていただいているんでどうやって数を作ろうかっていうことで苦労してますけど、昔は本当にしんどかったです。

–いつぐらいから売れ出したなあっていう実感がありましたか?–

Mr:ブランド作って10年目くらいですかね。震災の時です。

–えっ!!それって、それって3.11ですか?–

Mr:えっ、て思うと思うんですけど。結構大変だったんですよ。

N:ちょうど展示会やってる時で。結構地方からディーラーさん来てたんですけど、みんな帰れないんでウチの事務所泊まったりして。

Mr:よくよく考えたらあの時まだスマホもみんな使ってなかったんで情報収集とかも全然できなくて。

ガラケーでなんとか情報集めてやっと家帰ってテレビ見たら津波の映像流れてて。あの時きっと、僕もそうですけどたくさんの人の生き方が変わったと思うんですよね。

特にお金の使い方。それまではファストファッションが主流でしたけど、またいつかこんなことが起きるかもしれないって考えると、賢いお金の使い方をしないと。いいものを買って長く使う、みたいな考え方が浸透したんじゃないかな。

あの直後にGood On、急に売れ出したんですよ。

僕らはもうなんだなんだって感じで。そういうことかって。今回コロナになっても、家にいる時間で考えることが増えたりして、帰ってきてくれるユーザーさんがたくさんいます。不況に非常に強いブランドですよね。

–SDGsとかって言われ出したのは本当に最近な気がしますけど、–

Mr:実は僕らは元々やってたっていうね。そもそもブランド始めた当時はそういう言葉がなかったですけどね。

だいたいからして僕ら古着着てましたから、アメリカ綿のもつ丈夫さとかっていうのはそのつもりじゃなくても感覚で知ってましたね。ヴィンテージのスウェットパンツやヴィンテージデニムも穿いてましたし。

N:入社してからすぐだったんですけど、事務所を移転して、心機一転頑張るぞってタイミングでの震災で。本当にあの時は大きな転機でしたね。

Mr:今の事務所来てからが第二章っていう感じですね。

新作のオーガニックコットンTシャツを手に取るノムラさん

大切にしていること

–ありがとうございます。3.11にきっかけがあったとは驚きました。

弊社がGood Onを取り扱い始めて今年で6年になりますが、当時はどんな様子でしたか。–

N:まだGood On以外のインポートも並べて展示会をしていたと思います。だから今Good Onだけで展示会回れているのって信じられないんですよね。

Mr: あんなに売れなかったブランドが今こうやってたくさんの人たちに着ていただいているのは感謝しかないです。

近江商人の”三方よし”(※「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方)はその通りで、作る人がいて売ってくれる人がいて買ってくれる人がいる、僕らは同じものをずっと作っていますから、ブランドを続けていくにはとても大事な事です。ひいては人と人とのつながりだと思います。

N:これは会社のみんなで意識していますね。

Vol.2に続く…

最後に

vol.1はここまで。お楽しみいただけましたでしょうか。

おふたりとGood Onの出会いから、今のGood Onに至るまでのお話を聞かせていただきました。

おふたりが影響を受けてきたバックグラウンドもお聞きすることができてとても楽しかったです。

次回は、Good Onの現在のお話しや、あまり語られることのなかった製品へのこだわりについて掘り下げていこうと思います。お楽しみに。

コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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