
こんにちは、コロモビト.です。
夏は海、山、川。
自然に囲まれて遊ぶのが楽しい時期ですね。
ただ、自然の美しい場所は虫が多い!
蚊をはじめとする虫刺されに悩まされるヒトは多いと思います。
「蚊に刺されないためにキンチョールをカバンに入れておこう。
刺されたときのためにタイガーバームもしのばせておこう。」
そんな夏の光景は、もう昔のことかもしれません。
実は、虫にさされない服があるんです。
その生地の名は「スコーロン」。
今回は、涼しい!シミにならない!という最近よくみる機能素材Tシャツではない、防虫Tシャツをご紹介します。
スコーロンとは?
帝人フロンティアとアース製薬が共同開発した防虫素材
山好き、釣り好き、キャンパーなどから支持されている
「着る防虫素材・スコーロン」。
帝人フロンティアとアース製薬株式会社がタッグを組んで開発した、
繊維に虫を寄せつけない特殊な加工を施した機能素材です。
持続性の高さが特長で、キャンプや釣りなど様々なアウトドアシーンで活躍します。

スコーロンの仕組み
生地の繊維にアース製薬が開発した揮発しない防虫剤を接着しています。
生地表面にとまった虫は触角や足の先にある感覚器で防虫剤を感知し、逃げ出します。
なので、「虫が寄ってこない」というより厳密にいうと、
「虫が寄ってきてもそのまま逃げていく」
防虫素材といえます。
自然の中のたくましい蚊なんかは服の上からでも刺してきたりするので、これは嬉しいですね。

今までの防虫とはココが違う!注目すべき効果の持続性
防虫効果が持続する
スコーロンは、効果の持続性を飛躍的に高めた画期的な防虫素材です。
防虫加工は従来、揮発性の防虫剤でバリアを形成する方法や、防虫剤のカプセルを生地に付着させる方法で加工が行われてきました。
当然、防虫剤が揮発するにつれて効果が薄れたり、洗濯して防虫剤が落ちていくとすぐに効果が低減してしまう物でした。
だからといってアウトドアで使いたい物、特に虫の活動が活発になる夏に使いたい物なのに洗濯できないのは困りますよね。
スコーロンは洗濯を20回した後で計測しても80%以上の防虫効果を維持(アース製薬株式会社内測定値)しています。
なぜこんなに効果が持続するのか
どうしてこんなに持続性が高いのか。
それは、アース製薬が開発した非揮散性の防虫剤を帝人フロンティアの開発した生地そのものにナノレベルで固着させる技術で接着しているから!
スコーロン加工を施した生地を拡大してみると、糸本体の表面にナノレベルで防虫剤が接着されているのを見ることができます。
2社がタッグを組んで技術協力をしたことで、洗濯しても使い続けても効果が薄れにくい、持続性のある防虫加工が実現しています。

スコーロン加工を使ってみよう!上手な取扱い方Q&A!

家で普通に洗濯してもいいの?
製品によって多少違いますが、洗濯表示に従いドライクリーニングやタンブラー乾燥機は使用しないのがおすすめです。
また、洗濯後は直射日光を避けて、陰干ししてください。
人体に悪影響はないの?
哺乳類に対する作用の弱い有機エステル系の防虫成分をナノレベルの接着技術で生地に特殊加工しています。
開発中のマウスを使った毒性試験と人体へのパッチテスト(生地を直接皮膚へ貼付し、刺激性を観察するテスト)を実施しており、安全性が確保されています。
どんな虫にも効果があるの?
スコーロンは「虫が寄ってこない」のではなく、「虫が寄ってきても逃げていく」素材なので、残念ながら効果があるのは主に蚊やマダニ等の小さな虫で、アブや蜂などには効果はありません。
しかしながら蚊が媒介する感染症は多く、「蚊に刺されにくい」ということは、アウトドアを安全快適に楽しむために大きなアドバンテージなのではないでしょうか。
最後に

今年はフェスやイベントがない分、ひと気のない山や川でアクティビティを楽しむのもひとつかもしれません。
そんな時に、山でも川でも大活躍間違いなしのスコーロン素材を1枚持っていれば何かと安心です。

たなか
割とどこでもヒールで闊歩するオンナ。アルパカが大好き。
趣味:香水作り